2007年5月28日 (月)

ブロークバック・マウンテン [映画・DVD]

ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション DVD ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/09/22
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★★★☆☆☆☆☆☆☆

http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/

(ブロークバック・マウンテン公式HP)



「ブロークバック・マウンテン」

ふーむ…。



これ、えらくたくさん色んな賞を受賞しているみたいですけど、

そんなにおもしろかったかなぁ…(´・ω・`)



2006年度のアカデミー賞では8部門ノミネートで3部門受賞

ゴールデングローブ賞では4部門


さらに、他にも諸々賞をとったみたいですけど。



ふーむ…。



原作は短編小説のようですが、1960年代のアメリカが舞台で、

”ブロークバック・マウンテン”という山で羊番をする事になった二人の男性、

イニスとジャック



この二人が長い二人きりの山暮らしの中で”禁断の愛”に目覚め、

その後、羊番の仕事を終えた後もお互いに惹かれあい、

それぞれ家庭を持つ身となっても、何十年と密会を重ねあう。



そんな”男同士の純愛”を描いた作品なんですけども。



ま、こう書くとなんかドラマチックな展開がありそうなんですが、

特に↑の文面どおりで何もないんですね、これが(´・ω・`)



(へぇ~、まぁ、こういう事もあるのか)くらいの。



基本的に、

この手のたいした展開のない人間ドラマ系の映画って苦手ですね。



ザザーン…      ザザーン…

-~--~~-~---~~~~---~-



で例えるならこんな感じの。



個人的に好きなのは、もっとこう、             



ザパーーン!!            ザパーーン!!      ウワァァアァーー… 

/~~~~~~|_____/~~~~~~~|_______/^^^^~//ヽ(;`Д´)ノ//___/~~~~|



みたいな。



こんな風にウネリのある展開の方が好みです。



まぁ、いっぱい賞とってるので、

こうゆう展開が好きな人には面白い作品なんですかね?




というわけで、今回は3つで。



アア…頭痛い…、寝よ(´д`)




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2007年5月19日 (土)

王の男 [映画・DVD]

王の男 スタンダード・エディション DVD 王の男 スタンダード・エディション

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2007/04/18
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本当は「プライベート・ライアン」について書こうかと思ったんですが、

これの書き始めの現在、夜9時をすでに回っていて、

あまり長くなるのも嫌ですので急遽、この「王の男」に変更しました_(._.)_



まぁ、そんな中の人の事情はどうでもいいとして…






Pc2_27


ううむ、中々どうして



たぶん、この映画2時間くらいはあったと思うんですが、

その途中1時間20分くらいまでの感想は、


(おいおい、ホントつまんねぇなこの映画…(*´Д`*)ファァ~~~…)


…だったんですが、それが中々どうして、これ。



その時間を過ぎた辺りから妙に話にのめり込んでいる自分に気づき、

映画を観終わった後にはマンザラでもなかったなというくらいにまで、

この映画自体に対する評価自体も上がってました。



ふむふむ。



7.0ポインツ。


こんな感じっすね_(._.)_

Sen_115

はっきり言うと、この映画に関しての知識は何一つありませんでした。



何を題材にしてるのか、ジャンル的にはどんな映画なのか、

誰がどう”王の男”なのか、それが僕に何の関係があるというのか…。



そのくらい何も知らずに、”新作”というだけで借りてしまったわけです。



で、実際観始めて、先ほども書きましたが、

これがまたエライつまらんわけです…(´д`)




なんかこう映像とかは悪くないんだけど、な~んか観ててクる物がないというか、



ン…が…ちょっ、その…あ、いあ…んんん???(;;;;´з`)



みたいな。(わからんっちゅうねん)



なんかそんな風な、(どこが面白い”はず”の映画なの?)

という想いで、しばらくは観ていました。



でも、不思議と途中で観るのをやめようとは思いませんでしたね。



やっぱり、部分部分では気になる場面というのがあったんでしょう。

自分の中で。



というわけで、こんな映画です。




”16世紀の朝鮮の時代、ふたりの男性大道芸人チャンセンコンギル

仮面劇(山台劇)の最高の相棒


二人は漢陽の街で、暴君燕山君を風刺し死罪に処せられそうになるが…”


(王の男 wikipediaより一部引用)




いわゆる韓国の時代劇です。



ストーリー的にも”エンターテインメント性”というものがほとんどなく、

極々淡々と進んでいって、実話ではないんでしょうけど史実を追うような。


そんな感じで展開されていきます。



そして、その部分がこの映画の内容を事前に知らないとはいえ、

ある程度の”エンターテインメント性”を期待していた自分にとっては

凄く辛く感じた部分なのかもしれません。



ほんと、むかーしの映画を観てるような、そんな雰囲気でしたから。




で、この二人の大道芸人チャンセンとコンギルが主役なんですけど、

このコンギルの方が主に女方の役を演じる役割なんですが、

そこでのその芸だけではなくてですね、これがまた凄い美貌の持ち主なんですよ。



そして、そのせいもあってかどうかはわかりませんが、

この二人は”芸人の相棒”という以上ので結ばれていると。






Uho



みたいな(いやいや)




そして、そんな男をも魅了する程の美貌の持ち主コンギルに興味を抱くのが、

こちらは実在したそうですが、韓国では史上最悪の暴君として名高い燕山君。


この人です。



この三者がそれぞれの想いを胸に秘めて展開される、

まさに愛憎劇と呼ぶにふさわしいこの物語。



でも、1時間20分くらいまでは物凄くつまらなかったその物語。



果たして、その結末やいかに…!?



…といったところなんですねぇ。




ま、つまらないつまらないと言ってますが、

時代劇という事を踏まえて観ればそれほどでもないのかもしれませんし、

コンギル役のイ・ジュンギも確かに綺麗でしたので、

そういうジャンルの映画が好きな方には良いと感じる映画かもしれません。



他のキャストの人もそれぞれハマリ役で良かったですしね。



でも…逆に”韓国(朝鮮)の時代劇なんかに興味ねぇよ(´д`)”

という方には1時間20分どころか全く面白くない映画かもしれませんし…。



正直、ラストまで観てもうす~い感動しか得られませんでしたので…(笑)



まぁ、そんな”1時間20分面白くなく”ても我慢できて、

”ラストまで観ても薄い感動しか得られず”とも文句を言わない方には、

是非一度観て欲しい映画ですね。




…あれ…これ本当に面白かったのかな…??(´д`)

Sen_116

ええ~来週は、

このブログを書き始めてからはの劇場公開中の作品となります、

「バベル」「俺は、君のためにこそ死ににいく」を観にいこうかと思ってますので、

次回はそのどちらかについて書きたいなと思う次第であります_(._.)_



というわけで、シーユーネクストウィーク(´・ω・`)ノシバイバイ




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2007年5月12日 (土)

父親たちの星条旗 [映画・DVD]

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発売日:2007/05/03
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前回予告したとおり、

今回取り上げる映画は「父親たちの星条旗」でございます。



この作品の対となる作品「硫黄島からの手紙」に関しては、

自分にとって今一歩クルものがありませんでしたので、

否が応にもこの映画に対する期待値が高まってしまうのでありますが。







Pc2_26

おっとぉ。



うーん、これは正直予想したよりもつまらなかった…ε=(~Д~;)


もう、最後のほうは眠くて眠くて内容もよく覚えてないんですが…。



といっても、眠たかったからつまらなく見えたのではなくて、

今まででも同じような状態から目が覚めるほど面白かった映画は

たくさんありましたので、その点でこの映画は”眠くなる映画”なのでしょう。




ちょっとキビシメに4.5ポインツ。

こんなところですね。


Sen_113

もう、この映画のどこがおかしいかといえば、

ストーリーというべきなのか構成というべきなのかわかりませんが、

たぶんそこだと思うんですね。



結論から言ってしまえば、

あの”旗を立てた3人の生き残りが帰国して云々”…みたいな話で、

正直あんなに時間を割く必要はなかったんじゃないかと。



イーストウッド監督が描きたかったのは、

その”戦争が終わった後”の事だったのかもしれませんけど、

それでも、エピローグ的なものでも十分それは伝わったと思うんです。


やっぱり、メインは”硫黄島”での戦いの部分を中心に描いてもらって。



それに、3人が本国へ帰ってからの、

”金儲けのために英雄になった”事への葛藤みたいな話でも、

それってそんなに悩む事かいな??(´・ω・`)と思ってしまうんですね。



まぁ、本人たちが喜んでやるような事ではないのはわかりますけど、

でも、実際に国債が売れてなくて、このままでは戦う事もできなくなって、

それでも現実にははいるわけで、その為にどうしてもお金がいる。




”家族、恋人、友人の為”



このアメリカ人が大好きな3大要素の為と割り切れば、

それほど罪悪感みたいなものも感じないんじゃないのかなぁと。


思ってしまうわけなんですよ。



別に実際悪い事してるわけじゃないですからね。



まぁ、とにかく、

↑こんな風に思えてしまう程度の事にあれ程の時間をかけなくても…

という事ですね、はい。




って、なんか回りくどい言い方をしてますけど、

ぶっちゃけるとあの話の部分が全然面白くなかっただけなんですよ…(笑)



本国と硫黄島のシーンが行ったりきたりする展開も、

あんまり意味がわかりませんでしたし。


あと、どうも一人一人のキャラが立ってないというか、

イマイチ誰目線で話が進んでるのかもよくわからなかったし、

その部分でも感情移入というのもできにくかったですねぇ。





アメリカ本国での”英雄”の葛藤を描きたかったのか。


硫黄島でアメリカ兵が体験した”恐怖”を描きたかったのか。



ちょっと、どっちつかずな内容かなぁと思いました。


個人的には先ほども書きましたが後者に期待したんですけどね。



硫黄島での戦闘シーンの迫力や、

日本兵の顔をはっきり出さずに”不気味さ”を演出してるところなんかは

凄く良かったと思いますし。


それがあって、”そんな不気味に見えていた日本兵が実は…”

というところで「硫黄島の手紙」が効いて来る訳ですから。



なので尚更、しつこいようですけど”硫黄島”でのシーンに

もっと力を入れて欲しかったなというのが率直な感想でございました。




うーん、なんか残念だ…(´・ω・`)


Sen_114

ふと気がつくと、最近戦争映画ばっかりみてるなぁ、と…。


たまにはこう、何も考えずに観れる小粋なやつを観たい所ですね…(´・ω・`)




それでは、次回

”プライベート・ライアン”特集をお楽しみに!!





……実際、この「父親たちの星条旗」を観る前にこれを観たという…(;´д`)


いや、もう……濃いわ……濃い(;´д`)




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2007年5月 9日 (水)

ノー・マンズ・ランド / マンダレイ / 僕の、世界の中心は、君だ [映画・DVD]



今回は、最近観た映画3本について、

チョコチョコチョコっと感想を書きたいなと思います。


まぁ、”最近観た”というだけであって、

別に”最近の映画”というわけでもないんですけど。



そして、別にこの3本が特に面白かった…というわけでも(爆)





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ノー・マンズ・ランド DVD ノー・マンズ・ランド

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2002/12/18
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一応今回の3本の中では、一番面白かったですかねぇ。



2001年に公開された映画で、

Wikipediaにはボスニア・ヘルツェゴビナ制作と書かれてますが…そうなのかな?



まぁ、内容もずばりそのまんまで、

ボスニアとセルビナの間で行われたボスニア紛争をテーマに、

両軍の戦闘が行われている中間地点”ノー・マンズ・ランド”(無人地帯)へ

両者それぞれの兵士がそれぞれの思惑で辿り着き、そこで一悶着起こすと。



戦争を題材に扱った映画なんですけど、いわゆる戦争映画というんではなくて、

その間に起きた一つの出来事を中心に話は展開していくんですが。



まぁ、コミカルだと言えばコミカルだし、

シリアスだといえばシリアスだし…というような感じですかね。


戦争の理不尽さみたいなものも描かれてますし、

内容自体も決して悪くはないので良作だとは思うんですけど。



…でも、特にそれ以上言う事もないかな、という程度の印象しか残らなかったかなぁ。



ま、観てみても損はないんでないかなっという感じで(´・ω・`)



なんか、かなり適当やな(´・ω・`)


Sen_110


マンダレイ デラックス版 DVD マンダレイ デラックス版

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/10/25
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ある意味では大好きで、

ある意味では大嫌いな監督のラース・フォントリアー氏の作品。



「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」と立て続けに、

後味最悪なんだけど映画としては面白い作品を見せてもらいましたから。



しかし、今回は…

正直、アリャリャリャ?(;´д⊂)な感じでしたねぇ…。



実は内容を何も知らないままに観たんですけど、

まさか、これが前作「ドッグ・ヴィル」の続編だったとは…(;´д⊂)


しかも、なんかこれ3部作だとかなんだとか…。



いや~…、これは続編物って感じの内容じゃないな~~…。



単純にあのセットにしたって、1回だけ観るならインパクトも強いですけど、

正直、何度も見せられたらただの手抜きにしか見えなくなってきますしねぇ。


なんかあのセットでごまかしてるみたいな…。



それにもう何と言っても、あのストーリー、ね。



前回の「ドッグヴィル」であんな目に遭った女の人が、

また別の街によってなんやかんや…みたいな事するとは到底思えませんし…(笑)



正直、人間不信になっててもおかしくないですよ。



まぁ、それでもどうしても3部作としてやるのなら、

続編というんじゃなくてシリーズ物という風にしちゃった方がよかったと思いますね。


セットはあのままとしても、ストーリー等は前作とは全く無関係という。



単純に、今回主人公もニコール・キッドマンから別の女優さんになってて、

微妙にキャラクターも違うので同じ人物には思えませんでしたし。



それに、そうした方が作品ごとの描きたいテーマに沿った物語にしやすいだろうし、

もっとこの監督らしさみたいなものも出せたんじゃないかと思うんですが。



はっきりいって前回からのギャングという設定が

物凄く邪魔に感じましたしね、今回観てて。


あと、「私が全アメリカ人(白人)の代表よ」みたいなノリも、

正直ちょっとなんでそうなるのかわかりませんでしたし。



もう1作あるのなら…

その辺を是非なんとかしてほしいなぁって思いました、はい(´・ω・`)


Sen_111


僕の、世界の中心は、君だ。 特別版 DVD 僕の、世界の中心は、君だ。 特別版

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006/12/22
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Pc2_25


というか、そもそもこの映画のタイトルは、

「僕の世界の中心は君だ」じゃだめなんでしょうか?



もしくは、「僕の、世界の中心は君だ」とか。



すんごい違和感を感じるんですよ、まずこのタイトルに。



なんか 私の、大好物な食べ物は、ペンです。 みたいな。



これ、なんでなんだろ、ほんとに…。




で、内容の方はというと、セカチューの韓国版リメイクですね。


でも、そもそもこの”セカチュー”自体に

何一つ面白さを見出せなかった自分が、この映画を観て面白いと感じるわけもなく。



いやぁ、もうなんか(あ、そう?)っていう位の感想しかありませんでしたね。



あ、一つありました、面白かったとこ。



あの主人公の妹と柔道部の先輩だけちょっと面白かったです(笑)



というか、本気で思うんですけど、

あの二人を主役にしたほうが絶対面白い映画になると思ったんですけどね。




”あの日本中が泣いた「世界の中心で愛を叫ぶ」の韓国版リメイク…

「僕の、世界の中心は、君だ」。ついに堂々の公開…!! ”



ってなって、あの二人が出てきて真剣に愛を語りだしたら

食い入るように観ますけどね、ほんとに。



自分がもし監督だったら絶対そっちにするのになぁ。



うーん、なんでそうしなかったんだろうと、

こちらもちょっと不思議に思いましたね、はい(´・ω・`)

Sen_112

というわけで、そんな感じの3作品でございましたよっと。



次回は、

「父親たちの星条旗」について書けたら書きたいなと思います_(._.)_




それでは、御機嫌よう(´・ω・`)ノシ




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2007年5月 5日 (土)

ライフ・イズ・ビューティフル [映画・DVD]

ライフ・イズ・ビューティフル DVD ライフ・イズ・ビューティフル

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2005/08/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する





やってまいりました、

”昔観たお気に入りの名作をもう一度観てみよう”のコーナー。



でも、”お気に入り”とは書いてますけど、

当時、初めて観た時は確かに面白かったんですが…

(ん~、まぁラストが良かったなぁ)くらいの、そんな印象しかなかったと思います。




その当時の感想に点数をつけるとしても、7~8点くらいですかね。







Pc2_21


はい、泣かせていただきました。



ん…むしろ、泣くべきではなかったのか?


いやぁ、泣いちゃいますね、これは。




およそ10年ぶりくらいに観たわけですけど、

同じ人間が同じ映画を観ても、当時と想う事が全然違ってくるんだなぁ、と。


その点でもなんか面白いですね、こうやってもう一度観てみるのも。



そんなわけで10ポインツ。



ん~、ちょっと非の打ち所がないくらいに完璧に見えました。

素晴らしいです、まさにビューティフォー。





Netabare_10



Sen_107

昔、初めてこの映画を借りて観た時、

最初、(あれ、借りるやつ間違えたかな…?)って思ったのをよく覚えてます。



そのくらい観る前に思い描いていた印象と違う内容の話が、

映画前半のかなりの時間を費やして描かれてましたので。



そしてもう、(なんかイマイチだし観るのやめようかな…)と思い始めた辺りから、

例の強制収容所へ送られる展開へと場面は変わっていき、

(おっ…?)とそこで思いとどまって続きを観ることにしたんですね。




しかし…、

そこでもまた当初思い描いていた内容とは違う、

ありえない程のコメディタッチでコミカルに危機を逃れる主人公の姿に、

(…まぁ、いいわ、もう…(笑))という、半ば諦めにも近い想いで観ていました。



ちなみに、たぶん思い描いていた内容というのは、

「シンドラーのリスト」みたいなシリアスで重い内容の事だと思います。




そして、迎えたラスト


(また、どうやって逃げるんだろ)と普通に思っていた瞬間のあのシーン




(;゜0゜) ……。 



当時、初めて観た時には結構な衝撃を受けました。




(ああ、なるほど…、全部このラストを見せたいが為の長い前フリだったのか)


そう考えるとそんなに悪くない映画だったな。



7点





…これが10年前にこの映画を観た時の正直な感想なんですね。



でも、今回改めて観てみて気づきました。


この映画は、ラストだけが良いんじゃなくて物語の全てがビューティフォーなんだと。




物語の前半部分、そして後半の強制収容所での部分。


これら全てが、決してただの”前フリ”なんかではなくて、

…まぁ、今思えば当たり前といえば当たり前なんですけど、

全てが真剣に、本気で良い映画を創ろうという想いで創られた映画なんだと。



そして、そんな単純な事にようやく気がづいた、この自分自身の愚かさ



いやぁ、まっこてお恥ずかしい限りですばい





映画前半部分にあたるグイドとドーラの出会い



これも本当に良く出来た”ラブストーリー”で、

あのパーティー会場でのテーブルの下のキスシーン。



あそこまででも、

1本の映画として十分成り立つほどの素敵な内容だと思いました。



”祈りを捧げれば…”というクダリでも、

伏線の立て方やその後の回収の仕方も凄く自然な流れで良かったです。




そして物語の後半、

強制収容所でのバラバラに引き裂かれてしまった家族



”ありえない程のコメディタッチでコミカルに危機を逃れる主人公の姿”



今回もう一度観て、10年前に観た時はなんでこんな風に見えたんだろう??と、

我ながらほんとに不思議に思いました…。



そこにあったのは、



”子供を怖がらせまいと笑い、冗談を言い、ウソをつく父親の姿”



これのみなんですけどね。




いやぁ、もうほんとに、

収容所へ送られる最初の辺のウソからずっと涙ぐんでましたね、今回は…。


誠にお恥ずかしいんですが…(笑)



あの必死に作り笑いをしているベニーニの顔にもう…(涙)



そしてピークが、息子ジョズエと一緒に放送を流すシーン…。

見事にやられました、あれには…(涙)



というか、また可愛いんだわ、あのジョズエが…(涙)




とにかくもう、必死に息子の為にウソをつくグイドの姿に自然に涙しましたし、

ドーラへの、そしてジョズエへの純粋な愛にも本当に感動しました。



まさに”ライフ・イズ・ビューティフル”の名に恥じない映画だと。



そう、10年目にして思えましたね。





DVDに収録されていたロベルト・ベニーニへのインタビューで、

”この映画での伝えたいメッセージは何か”という問いに、

彼がなにげなく(かどうかわかりませんが)答えていた、



「本来、最良のメッセージになるのは、美しい作品を創る事だ」



という言葉に、なんか凄く納得してしまいました。





この映画は本当に、そんな”美しい”映画だと思います。


Sen_108

既に観ている方は多いんでしょうが、

もう一度観てみると自分と同じように、また違ったとこで感動できる…

”かも”しれませんので、機会があれば是非どうでしょう。




というわけで、本日もこの辺で_(._.)_


チャオチャオ_(._.)_




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2007年5月 3日 (木)

サッド・ムービー / 時をかける少女 [映画・DVD]

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時をかける少女 通常版 DVD 時をかける少女 通常版

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2007/04/20
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レンタルDVDとしては、割と新しめの2作品なんですけども。



でも、新作だからってだけで借りると、

エラクツマンナイ映画もたまに(結構?)ありますので、

早くそういった作品を見抜く眼を養わなければいけないな…と思う、

今日この頃なんですが。







Pc2_20



今回はエラクツマンナイってとこまではいかなかったので、

ホッとしております。



ていうか、「時をかける少女」はエラク面白かったですねぇ。



ま、実は公開当時から評判が良かったのを知ってて、

今回借りてるわけなんですけども(爆)




そんなわけで、

本日はこの2作品についてアレコレ感想を書いてみたいなと思います_(._.)_



もう、お約束ということで、これもついでに貼っておきますね。




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Sen_105

まずは、「サッド・ムービー」



韓国の映画で…って、未だに韓国人俳優の名前がよく覚えられないんですが、

知ってる中では、「私の頭の中の消しゴム」に出てた男の人とか、

「猟奇的な彼女」の男の方の人とかが出てる、そんな映画でした。(適当)



女性陣の方は、あんまり見たことない人ばっかだったかなぁ。


まぁ、見た事あるけど記憶にないだけかもしれませんが。



で、内容の方はというと、

男女8人の……恋人、片思いの相手、親子といった

それぞれの関係の間にある”愛”と、そして”別れ”に焦点をあてた物語で、

オムニバス…とは言わないのかな、こういうのは。



以前に観てこのブログでも書きましたけど、

映画「ラブ・アクチュアリー」に非常に良く似たストーリー展開で、

…というか、それをかなり意識してるだろうなと個人的には思ったんですが、

とにかく、その男女8人、4組の”別れ”にまつわる物語が、

同時進行で進んでいくという感じの映画になっておりました。




で、結論から言ってしまうとですね…。


点数の方もあまり高くつけてませんが、

この映画のどこが気に入らなかったかというと…、




4組もいらなかったんじゃないかな、と(爆)



しかし、これを言ってしまうと、

この映画の根底から崩れさってしまう気がしないでもないんですが…(汗)




いや、でもねぇ……。

「ラブ・アクチュアリー」は観てて凄く面白かったですし、好きなんですよ…。



あの映画だと、正確にはちょっと忘れてしまいましたが、

恐らく、これのくらいの人数の人達が出てきてそれぞれの話が進むんですけど、

それでも、どの物語にも興味が沸いて、どの物語の続きも気になったんですね。



というか、この手のストーリーの展開の仕方だと、

その位どのエピソードにも魅力がないと映画が成り立たないと思うんです。



でも、この映画の場合……。


単純に続きが気になったのは、耳の不自由な娘の話一つくらいなんですよね…(爆)


しかも、なんか一番その話の登場回数が少なかったんじゃないかという…(爆)



う~ん、あの話は凄く可愛らしい感じの演出というか雰囲気があって

結構好きだったので、あの二人の話をメインにもってきてもらって、

ま、それに付随してお姉ちゃんの話もあってもいいかなぁ、っていう。



完全な個人的な好みですけど、そのくらいでも良かったような気がしますね。



だって、後の話はもう…


「奇跡体験!アンビリバボー」の再現ドラマでも見てればいいじゃない(´д`)

…というか、そっちの方が結構泣けたりしちゃうんじゃないかっていうくらいの

内容にしか思えませんでしたからね…(汗)




そもそも、この4つのエピソードがですね、

それぞれ、なんか突っ込みたくなる箇所が1,2箇所あるのも嫌なんですよ…(笑)


あと、単純に見てて分かりにくいというか疑問に思うところですね。



例えば、さっきの耳の不自由な娘の話だと、

耳が聞こえないのか、聞こえるのか、どっちかよくわからないんですね…(爆)


近くで大声で呼んでても聞こえてないような場面があったかと思えば、

手話も何も使えない人の話を全部理解してるような場面があったり…。



…って、今書いてて思ったんですけど、

そういえば話を理解してる場面は、全部対面で話をしてる時だったような…。


ということは、読唇術で内容を理解してたのかな…ともふと思ったんですが。



まぁ、でも映画を観てた限りではそういうような説明はなかったと思いますし、

仮にこれがそうだとして、他の物語の疑問に思った点にも

ひょっとすると正当な理由があるのかもしれませんが、

その辺をもうちょっとわかりやすくしてほしかったかな、と思いましたね。



こういった複数の話を同時進行で進める内容なら、

尚更一つ一つの話を分かりやすくしてくれた方が観る方も楽なので…(笑)



…まぁ、分かりやすくというか、”面白く”?とも言いますが。





お次は「時をかける少女」



これは~、久々に良いアニメを観たなぁという感じですねぇ。



原作は、筒井康隆氏の小説「時をかける少女」、

そして、その小説が映画化されたのが20数年ほど前。



ちなみに、この時映画化されたものを

子供の頃に家族で見に行った記憶がほんのかすかに残ってるんですが、

内容はまったくもって覚えておりません。(キッパリ)



と同時に、おそらくこの時観たものだと思うんですけど、

この映画と同時上映されていた”本能寺の変”が絡むアニメの方が、

個人的には面白かったという記憶もわずかながらに残っております。



まぁ、そんな事は全然どうでもいいんですけども。




そんなわけで面白かったですねぇ、これは。



どうもWikipediaによりますと、

2006年7月に公開された当初では、東京の劇場1館のみで公開されていて、

それでも次第にネットなど口コミでの評判が広がり、

なんと、今年4月20日のDVD発売までの9ヶ月間に渡るロングランとなったそうで。



う~ん、凄い。


いやでも、実際に観るとそうなるのも納得できてしまいますね。



あと、これも映画を観た後にWikipediaを読んで知ったんですけど、

このアニメは20年前のリメイクではなくて、続編にあたるんだとか。



完全にリメイクだと思ってたのでちょっと驚いたのと、

その20年前の映画のあらすじを読んで(あ、なるほど、そういうことか)と…

特に個人的に謎の多かった”魔女おばさん”に関してなんですが、

そこでもまたちょっと驚きがありました。



20年前の映画、原作を知らなくても十分楽しめる内容ですし、

20年前の映画、原作を見ているとより楽しめる内容になっているところなんかも、

このアニメを制作したスタッフの方には非常に好感が持てる所だと思います。




で、詰まるところ何がそんなに面白いのか、と言われると、

やっぱり細部にまでこだわった”演出”なのかなぁと思うんですが。



ぶっちゃけ、ストーリー的にはそんなに目新しいわけでもなく、

「ドジでおっちょこちょいでお調子者で元気いっぱいな17歳です!」

みたいなアニメの女の子キャラのテンプレートに出てきそうな…(笑)



そんな子が”タイムリープ”…時間を遡る能力を身につけて…っていう。



それくらいの話ですし、主人公の真琴の男友達の二人も

これまたテンプレートに出てきそうな”チョイワルなヤンチャぼうず”と、

”真面目で責任感の強い頼れる存在”みたいな感じだし。



でも、そんな何の変哲もないアニメをそう観させないような演出の上手さというか、

凄く自然に”今時の高校生(若者)”を表現できていると思いますし、

それに合わせていわゆる”ノリの軽さ”というかテンポの良さ



これですね。



これも凄く大事だと思うんですけど、あんまり深く悩むシーンとかが多くて長くなると

グダグダな展開になりそうな話ではあると思うので。




あと、これは原作の段階からそうなのかもしれませんが、

この”タイムリープ”の能力を大袈裟な事に使わないのもいいですよね。


ほんと、ほとんど自分の為だけ(能力を使った後処理)に使ってますから…(笑)



これがまたすごい過去に戻ったりして、

それこそ”歴史を変える”みたいな話になってくると見方も違ってきますし、

この映画のように自分の周りの…友情恋愛の為だけにという方が、

感情移入できる部分も多くなって、より”身近な話”として観れるのかな、と。



そんな風に思った次第であります。





どこかこう、少女マンガ的なノリが全体を通してあると思いますので、

…まぁ、少女マンガを実際読んだ事ないですけど(汗)


その辺で結構女性受けも良さそうなアニメかなぁという気がしたんですけどね。



とにかく、中々面白かったので、

お暇があれば是非是非、というところでございます。

Sen_106

というわけで、本日はこの辺で_(._.)_


メルシー_(._.)_




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2007年4月28日 (土)

シンドラーのリスト [映画・DVD]

シンドラーのリスト スペシャルエディション DVD シンドラーのリスト スペシャルエディション

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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何故、今この「シンドラーのリスト」を取り上げるのか。



少し前に観た「ホテル・ルワンダ」の事を書いた記事の中で、

”アフリカ版シンドラーのリストみたいだ”と書いたんですが、

それから、なんか無性にこの映画を観たくなったんですね。



もちろん、一度は観ているので”アフリカ版~…”と書いたんですが、

でも、その”一度”も思えば十数年前…、

この映画が公開されて、ビデオ(当時)がレンタルされ始めた時に観たはずなので、

公開年からすると、恐らく自分が中学生時分の話だと思います。



そして、観た記憶があるのも、その”一度”っきり…(爆)



まして、今思えば、

「こういう時代のこういう事をした人の話」という位の記憶はあるんですが、

その当時、どれだけ本当にこの映画を理解して観てたのかなぁという

自分自身への疑問も沸いてきちゃいましたので、

これはもう、もう一度観るしかないな、っと。



そう思ったわけなんであります。









Pc2_19

はい、やっぱり観てよかったです、凄く。



年が経つと、これほど見方も変わるもんなんだなぁというか、

やっぱり記憶にないシーンの方が多いくらいでした…(汗)



そういう意味では、一度観た映画とはいえ凄く新鮮な気分で観れましたし、

公開から14年程経つ作品ですけど、今ある新作の映画なんかと比べても

全く見劣りする事なく観れる、映画自体の質の高さにも驚きました。



というわけで、点数を付けるのもなんなんですが、

当然の如く10.0



映画って面白いなぁと。

改めてそんな風に思わされる凄い映画でしたね。


というわけで、また来週。御機嫌よう_(._.)_



……って、違った違った。




では…もういらないとは思うんですけど…

一応貼っておきます、これ。




Netabare_8




Sen_103


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88

(”ホロコースト” Wikipedia)



子供のころから、基本的に勉強とかが嫌いな性分ではありますが、

何故か社会科…とりわけ歴史に関しては妙に興味があって、

社会の教科書だけは熱心に読んでた記憶があります。



その中にも当然、第2次世界大戦…

この”ホロコースト”に関する記述もあるわけです。



そして、その流れでNHKなんかの特集番組も結構見てきて…、

ま、所詮興味程度の知識しか持ってないんですけど、

それでも、いつもこの件に対して思うことがあるんですね。




なんで、あのキ○ガイのチョビ髭のおっさんを撃ち殺す

ドイツ人はいなかったの?って。




ユダヤ人が可哀想とかより、ドイツ人に対しての怒り


これです。



なんで、あのキチ○イ………(略)………の?って。




だって、弾一発で済む話ですし。


600万人も殺害する手間かけるなら、

そっちの方が断然手っ取り早いじゃないですか。



そんっっなに無理な事だったんですかね、に銃を向けるのは。



それっっくらい怖かったんですかね、その行為を実際に行うのは。



それとも、そんっっなけ心酔してたんですかね、あのチョビ髭のおっさんに。




?………いえいえ、自分なんかにはとても無理なのはわかってますよ。


というか、側近にすらなれませんよ、あの時代に生きてても…(笑)



でも、そんな風に思うドイツ人が本当に一人もいなかったのかなぁと、

怒りと同時にいつも不思議にも思うんです。




とはいえ、上に書いたような知識しかない自分にでも、

この”弾一発”で終わってしまう時代に、

”ナチス”に反して人一人殺すのも、人一人救うのも、

どれだけ大変……なんてもんじゃないくらい大変なのかはわかります。



なので、そんな中で1100人以上もの人の命を救った、

このオスカー・シンドラーという人は、物凄く大変素晴らしい人だと思うんです。




もう、ほんと、できる・できないで言ったら、

あんなキチガ○の分身がウヨウヨいる所でこんな事できないですよ…(笑)



”命を懸けて…”なんて言葉も軽々しく聞こえるくらい、

まさに自分のすべてを懸ける覚悟がないとできないこんな事を、

実際に行動として起こす勇気があるだけでも凄い人だと思いますね。





”そういう人が実際にいた”という事を、多くの人が知るきっかけになっただけでも、

スピルバーグ監督がこの映画を撮った意味があると思いますし、

自分もこの映画を観た甲斐があったと本当に思います。



DVDの特典として収録されていた、

実際にシンドラーに救われたユダヤ人の人達へのインタビューで聞いた、

”絶対に人を憎むことはしたくない”というこの言葉も凄く印象に残りました。





この映画の好きな所は、本来は当たり前なんですが、

”一人の命の重さ”を凄く重要に扱ってるところですね。



映画の終盤でもシンドラーが実際に口にして泣き崩れていましたが、

「この金のバッチで、あと一人の命が救えた…」。



他にも、時計、ライター、タバコ、酒、金…あらゆる物を差し出し、

惜しげもなく”ユダヤ人の命を買っていた”場面を敢えて強調していたのは、

シンドラーにとって”これほど安い買い物はない”という事だと思いますし、

その逆の立場のナチスの人間が、どれほどユダヤ人の命を軽んじていたかという

対比にもなっているシーンだと思います。




あと、”映画”を観ている人間、

画面の(スクリーンの)中でしかこういう状況を見ない自分のような人間にとっては、

あまりに大量の人間が殺害されていくシーンを続けて見ていると、

少し冷めた…残酷な言い方をしてしまえば、

(また誰かエキストラが撃たれた)というような見方をしてしまいがち…

だと思うんですね…(苦笑)



さすがにちょっとひどい言い方ですけど…。(フォロー)




でも、そこでスピルバーグ監督が、

(そんな人間、どうでもいい人間なんていないんだ)という想いで…、

そんな風に”簡単に死んでいく人達”をそう思わせない為に登場させたのが、

あの”赤い服を着た女の子”だと。



勝手にそう思い込んでるんですけど。




うん、そこが、この映画の”好き”なところですね。





これを見ると世界が変わる…とかは全く思いませんが、

世界中の人が一度は観てもいい映画なんじゃないかな、

とは思わせてくれる映画だと自分には思えました。


Sen_104

あと、これ余談というわけでもないんですが。



いつも、映画を観てこのブログを書くまでは、

なるべく観た映画のレビューとかは読まないようにしてるんですね。


まぁ、それを見たから自分の感想が変わるとも思わないんですけど、

できるだけ、自分が映画を観て感じた感想を書きたいなと思ってのことでして。



でも、この映画に関しては、もうだいぶ前の一度は観た作品ですし、

実際に観ていたく感銘を受けましたので、ちょっと覗いてみたんです。



こう、コーヒーなんかを片手に持ちながら。

これも映画を観たあとの密かな楽しみなんですな。






投稿者:渚のバルコニーさん ★★★★★



…………なのである。


したがって、この作品は老若男女問わず

是非、一度は観てほしい映画だと小生はおもうところである。





  _、_       ふむ、いいねぇ、渚のバルコニーさん。
( ,_ノ` )    
     ζ     全くもって言い得て妙だ。
    [ ̄]'E





投稿者:ラララ・LOVE SONGさん ★★★★☆



……だと思いました。


そういう部分で私はちょっとどうかなと感じましたが、

でも、それ以外の部分はとても感じる事の多い映画だと思います。





  _、_       なるほどね、そういう見方もできるわけか。
( ,_ノ` )
  [ ̄]'E ズズ  ラララ・LOVE SONGさんの意見、しかと心にブックマーク。





投稿者:赤い三連星さん ★★★☆☆



………だったかなぁ。


でも、最初「シンドラーのリスト」ていうから、

サラ金のブラックリストの話かと思ってたら、なんか違ってびっくりした。





  _、_         あるあ……ねーよwww
( ,_ノ` )
  [ ̄]'E ブーッ    って、赤い三連星もねーよww (注:HNは全て架空のHNです)






  _、_       いやぁ、しかしみんな色々な意見で面白いなぁ。
( ,_ノ` )
  [ ̄]'E ズズ  十人十色と言いますか、ね。


           じゃ、次のレビューを。ポチッと…。





投稿者:映画大好き!^^さん ★☆☆☆☆



……でした^^


でも、ちょっと私には主人公のシンドラーが、

いつユダヤ人救出に目覚めたのかがわかりづらくてイマイチでした^^;





  _、_     
( ,_ノ` )       ・・・・。
  [ ̄]'E





いつユダヤ人救出に目覚めたのかが……




  _、_     
(; ,_ノ` )       ・・・・・・・・・。
  [ ̄]'E





Wakari





  _、_     
(;; ,_ノ`;)
   iiiiii E 

      [ ̄]',,  ガチャーンッ!








Yada




いやいやいやいやいやいやいや…



いやーーーーーん、も、いやーーーーーん(;´д`)




いやいやいや、最初から最後まで全編通して描かれてませんでした…??


全編通して描かれてたし、もうはっきりとわかる、

丘の上からゲットー退去時の惨状を見るシーンまで、わざわざあったじゃないですか?




いやーーーーーん、も、いやーーーーーん(;;´д`)




いや、というかもう、わざわざどのシーンがとか言わなくても、

あなたのに聞いてみるのが一番早いじゃないっ、と。


それが、シンドラーがユダヤ人を救う十分な動機じゃないっ、と…。



もう、この人がこの映画を観ても何も思わない人だと言うなら仕方ないですけど…。


ま、この人がっていうか、こういう意見を書いてる人が結構いるんですね…。



これは、一体どこを見てたらこういう意見がでてくるのかと…。

ほんっっっとっ、不思議でしょうがないんですね…。



もちろん、感想は人それぞれあっていいと思うんですけど、

これはもう、感想以前の問題で、漫画でも見ながら観てたとしか思えないですよね…。





パーマン見てたんですけど、

いつドラえもんが出てくるのかわかりませんでした^^;




っていうくらい素っ頓狂な意見だと思うんですよ。



違いますかね、この例え。

たぶん違いますね、いや、すみませんホント。




いやぁ、それにしても……アンビリバボーアンビリバボー…。





…というわけで、

今回はこの辺でお開きにさせていただきたいと思います_(._.)_



それでは_(._.)_ツカレタ…




※前回と今回、Wikipediaへのリンクを貼らせていただきましたが、

手違いで正常に開いてない事にさっき気がつきました(爆)


どちらも修正&別窓で開くようにしましたので、是非ご利用下さい。

ご迷惑をおかけしました、あしからず_(._.)_




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2007年4月25日 (水)

硫黄島からの手紙 [映画・DVD]

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公開されてからは、もう半年くらい経つんですかね。

前々から観たい観たいと思ってました、この「硫黄島からの手紙」



期待に胸膨らませて、早速観てみたわけですが。







Pc2_18

ちょーっと。


期待しすぎてたのかな?っと。



正直言うと、

観てる最中のテンションは、もうちょっと低かったかもしれません。



でも、自分の結構な先入観もありますし、

もう少しフラットな目で見れば決して悪くない映画だと思いますので、

7.0ポインツ。



こんなところで、ご勘弁願いましょ_(._.)_




で、実はまだ何書くか決めてないんですけど…(笑)

とりあえず貼っておきます。




Netabare_7



Sen_100

もう、敢えて言う必要もないと思いますが、

太平洋戦争末期の”硫黄島の戦い”の模様を描いた、

クリント・イーストウッド監督の作品です。



で、「硫黄島プロジェクト」と呼ばれていたそうですが、

この映画は日本側からの視点、そして、アメリカ側の視点からこの戦いを捉えた

「父親たちの星条旗」もございますね。



こちらもまだ見ていないので、もちろん楽しみにしているところなんですが。




で、とりあえず~、

”みんな大好き Wikipedia”のURLを貼っておきますね。


少々長いですが、中々読み応えがありましたので、

関心のある方は是非読んでみてください_(._.)_



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A1%AB%E9%BB%84%E5%B3%B6%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

(”硫黄島の戦い” Wikipedia)




で、ですね。


これに基づいての話なんですが。



自分のこの映画を観る前の先入観というのは、


”太平洋戦争後期の島嶼での戦闘において、

アメリカ軍地上部隊の損害が日本軍の損害を上回った唯一の事例であった”


↑この部分。



3倍以上の兵力を擁するアメリカ軍に対して、

互角以上の戦いぶりを見せた日本軍の健闘…と言っていいのかわかりませんが、

この映画はその辺りの、いわゆる”日本軍の活躍”を描いた映画なのかな、と、

勝手に思い込んでたんですね。



そうなると、ちょっとありきたりな”戦争映画”になってしまいますが、

まぁ、ドンパチがメインの内容なのかな、と。




でも、実際に観てみるとそういう内容ではなくて、

どちらかというと、この島における日本軍、日本兵の過酷な状況、

そして、アメリカ軍に徐々に追い詰められていく中での、

兵士たちの絶望感、この戦争への疑問、日本本土にいる家族への想い。



その辺りの内面的な部分の方が主に描かれている映画でした。



いや、もっちろん、そちらも凄く大事な部分だと思いますよ。



クリント・イーストウッド監督が、

(日本兵も自分たちと何も変わらない人間なのだよ)

というところをメインに伝えたかったというのは凄く伝わってきますし。




でも…でもね。



悲しいけど、俺、日本人なのよね…(´д`)




この”戦い”に於いては、やっぱりそれだけではないんじゃないかな、と。

思ってしまうんですよね、どうしても。




”御国”のためだとか、”自分”が生き残りたいからだとか、

そういう事ではなくて、本当に命を懸けて家族の為に、愛する人の為に、

アメリカの侵攻を食い止めた日本兵たちの…


そう、ケン・ワタナベ・栗林忠道中将の放った、




”日本本土にいる家族が、

  安心して暮らせる日が一日でも延びるのなら、

  この島を護る一日には意味があるのです!!!”

    (注:セリフうろ覚え)




この魂の叫び。



これですよ。


このセリフには正直、心震わされました。




クリント・イーストウッド監督には、

もう少し、この”大和魂”に力を入れて映画を創って欲しかったな、と。




アメリカ側、日本側、それぞれの視点からこの戦いを描くという事で、

その辺りにも、この「硫黄島プロジェクト」の意義もあるんでしょうから。


それに、こんな風にハリウッド規模で、

日本軍の事がメインに描かれる事もそうそうないでしょうからね…(笑)



決して、その”日本軍の活躍”を主題に据えても、

イーストウッド監督の描きたかった事がブレるとも思いませんし。



んむ、その辺がちょっと残念だったかなぁと思ったわけなんですけど。





あと、これは…あんまり言いたくないことなんですが…(汗)


心なしかセリフ棒読みの俳優さんが多かったかな…?っていう…。



なんかWikipediaによると、

この映画の出演を直訴した渡辺謙さん、

そして、二宮和也さん、伊原剛志さん、加瀬亮さん、中村獅童さん。



この上記以外の出演者の方は、すべてオーディションで選ばれた

在米の俳優さんたち(祐木奈江さんも)なんだそうで。



まぁ、言ってしまえば……

あまり実績のない役者さんという事になってしまうんでしょうか…。



ん~~…やっぱり単純に、あまりにも演技がギコチナイと

そこで急速に現実に引き戻されてしまうんですよね…(汗)


ぶっちゃけて言ってしまうと、冷める、と…(/ω\)



そこもちょっと…まぁ外国人監督なんでしょうがないのかなぁとも思いつつ、

物語に入り込みづらい部分でしたね。




アメリカの方では大絶賛みたいな事も書かれてますが、

その辺の演技の良し悪しがわかりにくい分、そういう評価なのかなぁ?、とも。

Sen_102

まぁ、何はともあれ。

先ほども言いましたが、「父親たちの星条旗」



こちらも、是非期待して観てみたいと思うわけであります_(._.)_




でも、こっちの方は「アメリカつええ、俺たち最強ーー!!U>ω<)ノ」

みたいな内容だったら、かなりヒキますけど…(笑)




ま、そんな事はないでしょうけどね。




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2007年4月21日 (土)

エレファント / ボウリング・フォー・コロンバイン [映画・DVD]

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”この時期”に、この2つの映画を取り上げるのも

ちょっとあざとい感じがしますが。



でも、「エレファント」はほんと偶然、事件が起きる前に借りてたんですよね。


で、ご存知の通りあんな事件が起きたので、

この際「ボウリング・フォー・コロンバイン」の方も観てみようという事で観てみたのです。







Pcw


こんな感じの感想になりましたが…

えらい低いな、「エレファント」(爆)




なんかねぇ…

観ててすんごい怒りを覚えたのは覚えてるんですよ、ええ。



でもねぇ…

あとから観た「ボウリング~」が結構面白かったので、

何に対して怒ってたのか忘れちゃったんですよ、ええ(爆)




まぁ、でも嫌いな部類の映画だったのは間違いないですし、

”どこが”っていうのも、まだかろうじて覚えてるので、

今回はその辺について書いてみようかなと思う次第であります_(._.)_




というわけで、今回も一応…




Netabare_6



Sen_98

どちらも1999年4月20日に起きた、

”コロンバイン高校銃乱射事件”を題材にしている映画なんですが。



でも、「ボウリング~」の方はこの事件だけを取り上げてるんではなくて、

アメリカの銃社会全体に対しての疑問を、御馴染みマイケル・ムーア監督が

ドキュメンタリー映画として撮った作品になってます。



で、自分でもちょっと驚いたのが、

この映画を観たのが、これまた偶然昨日4月20日なんですよ…(;゜д゜)アンビリバボー



なんなんでしょう、このデステニー



んん、まぁでもそんなたいしたことでもなかったかな。(冷静)





で、まずですね、問題の「エレファント」からなんですが…。



これはねぇ……。あれなんですよ…。


”趣味欄”に映画鑑賞と書くようになって早半年の自分が見立てた所によると、



12分。



12分で収まります。


細かく言うと12分26秒あればエンドロールまで入るでしょう。




そのっっっっっっっっっくらい無駄が多い!



もう~~、ほんっと申し訳ないんですが大っっっっっっ嫌いですね、

こういう…「なんか意味ありげでしょ?(笑)」みたいな映画……。



いや、もうほんとに何を考えてるんでしょうか…。










空と!!











歩いてるシーン!!!












抜いたら!!!!!!!!!!











Is not this movie settled in around 12 minutes?

(この映画は12分位で収まりませんか?:by YAHOO!翻訳)






oh、ソーリー………、ソーリー…(´д`)




…ほんともう、まず腹が立ったのがここなんですね。

なんであんな無意味なシーンばっかり入れるんでしょうか、この監督は??



(カメラ固定して意味のない風景をとってクラシック流しとけば凄いんでしょ?(笑))

みたいなのが見えっ見えでもう…○rz




で、さらにむかついたのが生徒が歩くシーンなんですけど…。

あれは、”普段の自然体の学校生活を”みたいな事なんですかね?



いや、全然見えませんでしたし、そんな風に。

”はい、スタート!、はい、カット!”で撮られてるの丸分かりですし。



それをあなた、冗談抜きで映画の半分以上歩いてるでしょ、マジで…(笑)


もう(絶対、話思いつかんかったな)と思いながらイライラしっぱなしでしたね…。




で、ま~だ腹の立つ事がテンコ盛りなわけなんですけど。



あのラストシーンと…、まぁそれに関連してると言えば関連してますかね、

というか、この映画自体の意味のなさ



ここなんですけど。



まず、ラストシーンですね。



あの、物語の途中でブツっと終わらせてしまう所謂、



”衝撃のラストシーン(笑)”

”誰にでも簡単にできる衝撃のラストシーン(笑)”




あれなに?(´д`)




なんなの、あれ?(´д`)




What is that?(´д`)

(あれは何ですか?:by YAHOO!翻訳)




もう~~、嫌いああゆうの…(笑)


きゃ~~~♪キライ………(笑)



ある意味衝撃ですよね、21世紀になってあんなラストをまだ使うかと。

あんなもん、なんとでもできるじゃないですか、それこそ。



で、そのラストシーンを見て思いました。

なんでこの映画を創ったの?って。




全く意味ないじゃないですか。


コロンバイン?いやいやいや。



別に、スーパー強盗でもコンビニ強盗でも銀行強盗の話でも、

なんでもいいじゃないですか、これなら。



だって、何一つ登場人物の内面の部分を描いてないですし、

何一つこの映画を創った監督の意思が伝わってこないんですから。



一体、この映画を撮って何がしたかったんでしょうね、この人は。



「余計な感情は入れずに、ありのままを伝えたかった(笑)」

とかそんなんなんですかね?


のわりには、実際の事件とは全然違う内容みたいですし、

たいそうに登場人物の名前をデカデカと出すわりには実名でもないみたいですし。




…とゆうかね、


「俺のしてやれる事はしてやったぜ、後はお前らが自分で考えるんだ(笑)」


みたいな感じがして、ムキーーーー!!o(`ω´*)oてなりますね…(笑)



も、絶対そういう風に思ってるでしょ、この監督…(笑)




いや、もうほんと、何も伝える気がないならないでですよ、

監督個人の意思を。



46分間でしたっけ、実際の犯人が高校で事件を起こした時間は。


その間の出来事をできるだけ忠実に再現すればいいんですよ。



当然、遺族の方の反発とかもあるんでしょうが、

でも、それ以外に”ありのまま”を伝えるのなんて無理ですし、

逆に、それ以外の方法で映画を撮る意味なんてないわけですよね。




というか、もうなんならブログにでも書いとけばいいんですよ。

わざわざこんな映画なんて撮らずに。





2001年4月20日 


そういえばさ、2年前のこの日”コロンバイン高校銃乱射事件”なんて、

悲惨な事件があったよね。


その時、丁度俺は親友のジョージと食事中にこのニュースを見たんだけど、

そのニュースを見たとたん、ジョージの奴なんて言ったと思う?


「おいガス、この面白そうな映画はいつから公開なんだ?」(注:ガス=監督)


なんて言ったんだぜ、あのファッキン野郎!!LOL


チッ、全くあいつには、アキラ・クロサワもお手上げだろうぜ。



そうそう、先週の日曜キャシャリンとノース・キャロライナにハイキングに……… 



↑こんなんでいいじゃないですか。


しつこいようですけど、何も意思をこめないならこれで十分だと思うんですよ。





…とまぁ、ちょっと長々とお見苦しいほど不満点を書いてしまいましたが。



ようはですね、何に対して怒ってるのかと言うと、


何一つ見解を示さない事で監督自身には一切非難が及ぶことなく(という思惑)

この”コロンバイン高校銃乱射事件”をネタに使って、

”意味の無いシーンばかりのクラシックがBGMでラストはブツギリ”の映画を

話題作りの為にただ撮りたかっただけなんでしょ?という。



そういう風に見えるところに腹を立ててたわけなんですね。




いや、まぁぶっちゃけ知りませんけどね、どう思ってたのか(爆)



でも~~~……、それ以外にあるか?この映画創る理由……。





ええ~~、でですね。

正直もう、疲れてしまったんですが…(笑)


でも一応「ボウリング~」の方もちょっとだけ書いておきますと。



こちらは面白かったです。


というか、見応えがありました。



マイケル・ムーア監督が、”コロンバイン”をはじめ、

色々な”銃”に関連する事件の関係者や、被害者の遺族、または一般の市民…

といった人達のところへいってインタビューするという内容なんですが。


やっぱり、まぁドキュメンタリーなんで当たり前なんですけど、

リアルな声と言いますかね、そこらへんは違いますよね。



もちろん、これが物凄く偏った方向からの映画だというのはわかりますし、

別にこれを見て「アメリカこそが悪だ!」とか言う気もないんですが、

でもやっぱり、(ん~アメリカもちょっと変な事になってきてるのかなぁ)

とは単純に思っちゃいますねぇ。



数字とか具体的ものも出てきますし。




あと、この”実際の事件”を題材に扱った映画としては、

さっきの”映画を撮る意味”という点では極端な例かもしれませんけど、

あのコロンバインの被害者の子達のKマートの件とかね。



ああいうのだけでも、やっぱり意味があったわけでしょう、この映画に。


それこそ、この映画のお陰であの子達の願いが通じたわけですし。



まぁ、全部の実際の事件を扱う映画がこうでなくてはダメだ、とまでは言いませんが、

でも、やっぱりねぇ~、多少なりとも何かを示さないと意味ないでしょう。



って思うんですけどね、ボカァ(´д`)

Sen_99

と・い・う・わ・け・で。



またまた、なんとも言いようのない事件が起きてしまいましたが、

そのニュースなんかを見てですね。



以前に起きた、この”コロンバイン…”の事件に興味…というのも変ですけど、

関心がわいて、もしまだこの2つの映画を観てないという方がいるならば、

個人的には「ボウリング~」…って略してばっかりもあれなので…(笑)



「Bowling for Columbine」

(コロンバインのためのボーリング:by YAHOO!翻訳)




断然、こちらの方をおススメ致します_(._.)_




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2007年4月18日 (水)

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2002年に公開されたドイツ映画



↑の写真にあるように、

「心拍数最大!!」みたいになる事を期待して観たんですが。







Pc2_17



5.0ポインツ。


これが映画を観終わった直後の感想です。



ま…正直イマイチだったかな、という感じですね。

その理由は”思ってたのとちょっと違った”からなんですが。



で、これ後から知った事なんですけど、

この映画、実は実話(を基にした)のお話だったんですね(爆)



おっと、そうなると…、まぁ映画自体への評価は変わらないにしても、

話の見方としてはちょっと変わってきちゃうかな、というわけでして。



ん~なるほど。




そんなわけで…もう、だいぶ前の映画なんで

ネタばれという事もないかもしれませんが、一応_(._.)_




Netabare_5




Sen_96

”1971年8月14日から1971年8月20日までアメリカ・スタンフォード大学心理学部で、

心理学者フィリップ・ジンバルドー(Philip Zimbardo)の指導の下に、

刑務所を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、

その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験が行われた。


模型の刑務所(実験監獄)はスタンフォード大学地下実験室を改造したもので、

実験期間は2週間の予定だった。


新聞広告などで集めた普通の大学生などの70人から選ばれた被験者21人の内、

11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、

それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせたところ、

時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、

受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるという事が証明された。”


(スタンフォード監獄実験 Wikipediaより引用)




これが、1971年に実際に行われた、

”スタンフォード監獄実験”の概要でございますね。



で、こちらの↓サイトさんにですね、

より詳しくこの実験に関する内容が書かれてますので、興味のある方はどうぞ。



ちなみに、掲載されてる写真がパッと見ちょっと怖いので(一番上は映画内の映像のもの)、

そうゆうのが全然ダメという方は見ないほうがいいかもしれませんね。


夜中に見るとちょっと ドキッ!ε=(~Д~;)ヒィ となりましたので…(汗)



http://x51.org/x/06/04/2439.php

(X51.ORG:情況の囚人-1971年”スタンフォード監獄実験”とは)





まぁ、この実験に関してはちょっと言いたい事もあるんですが、(下記参照)

これを見ると、映画の内容も結構忠実に再現されてるんだなという事がわかりますね。


そういう意味では、なかなか良い映画だったのかなとも思うんですけど。



でも、映画を観た後に↑のサイトを見て思ったのは、

案外、自分の感想も間違ってなかったのかなぁという事ですね。


なんか中学生の言い分みたいでイヤですけど…(笑)



というのも、映画の中盤から後半に入る辺りまでは…

実際の事件で言えば、”実験の終わり”にあたるところまでですね。


まさにその辺までは、のめり込んで…とまではいかないものの、

普通に面白いなぁと思いながら観てたんですね。


冒頭で言っていた”思ってたのとはちょっと違う”感じがあったにはせよ。



ちなみに思ってたというのは、

もっとドキュメンタリーに近い撮り方をしてる作品なのかな、とか諸々です。



でもですね、その”実際の実験の終わり”が来たあたりから、

正直、なんじゃこりゃ(;゜д゜)と思ったほどグダグダな展開になっていくわけなんですよ。


もちろん、その時には実際にあった事件とは思ってませんでしたから、

(おいおい、オチ思いつかんかったな、これ…(´д`))とか思いながら、

軽く目が点になって観てたんですが…(笑)



それまで、せっかく緊張感もある良い感じで来てたのに、

いきなり安っぽいアメリカのテレビドラマみたいな展開になってしまって、

結果的には5.0点という評価になってしまいましたね…。



なんか、無理やりあんな展開にするくらいなら、

もういっその事、事実と同じような終わり方で良かったんじゃないかと思うんですけど。



その方がカタルシスとかも得られていい気もしますしね。



というか…

そもそも、実際に起こった事件というのを知せないというのもどうかと(´・ω・`)



別にみんながみんな、公開当時の話題性がある時に観て、

昔の事件に詳しいという事でもないわけですからねぇ。

Sen_97

で、個人的にこの実験に対して感じた疑問点があるので、

そちらについても少々書こうかなと思うんですが。


というのは、

「そもそもこの実験て何がしたかったの?」という事なんですね。



↑の説明文にもあるように、


適当に集めた20人を半分に分けて、

看守と囚人の役割を与えたら、実際の看守と囚人のようになる事が証明された”


…って。



そら、当たり前じゃないですか?




こんなもん、別にいちいち実験なんか行わなくても、

今年から看守になる新人看守さんと、新しく収監されてくる新人囚人さんを見てたら

済む話なんじゃないんですかね?と思うんですよ。



というのも、別に実際にいる看守も囚人も、

生まれながらにして看守に、囚人になるべく育てられた訳でもないじゃないですか。


それぞれ、「あなたはこれから看守ですよ」という役割

「あなたは罪を犯したので刑務所に服役する囚人ですよ」という役割を与えられて、

今ある刑務所なんかも成り立ってるわけでしょう。



まさにこの実験と同じ状況…というか、

実際にある環境をそっくりそのまま真似て、パトカーで連行するような事までして、

で、「おお、実際の刑務所みたいになった…」って。



はぁ!?(´д`)って思っちゃうんですけど…。



言っちゃえばですよ。



”これからある実験をします。


あなたたちには、50km先にあるゴールを目指してもらいます。


Aチームには自動車を使う事を許可します。

Bチームには自転車を使う事を許可します。


それでは、スタートしてください。”



で、「おお、BチームよりAチームの方が早く着いた…」

とか言ってるようなもんだと思うんですね。



なんでしょう。


この研究者たちは、Aチームの人間が車には乗らずに、

押して50km先を目指すはずだ、とか思ってたんでしょうか。



それに、「看守役の人間が暴力まで振るいだすなんて、人間って怖いわ…」

みたいな意見もチラホラ見ましたけど、それも言わば当たり前の話かなぁ、と。



実際にもそういう事件をニュースなんかで見ますけど、

表面的には抑えられているのは、看守より上の立場からの力があったり、

あと、世間の目とかいうような抑制力があるからなわけで。


この実験に関して言えば、その抑制力となるべく研究者自身が

暴力を黙認してしまった事で横行するようになってしまったんですよね。



抑える力がないとどうなるかは、昔の日本なんかを見てもわかりますけど。



まして、これ、双方は見ず知らずの全くの赤の他人でしょ。

それに匿名性を高めるためにサングラスまでしてるときてるじゃないですか。


これだけの条件が揃ってて、暴力を振るうなという方が無理な気がしますけどね。


もちろん、看守(主)と囚人(従)という関係にあっての話ですけど。




で、詰まるところ何が言いたいかと言いますとですね。


これが新しい何かを得たい研究だとするならば、

も~~っと適当な役割付けだけで行わないと意味がないんじゃないかと。



さっきの例でいうと、



”これからある実験をします。


あなたたちには、50km先にあるゴールを目指してもらいます。


Aチームにはマラソン選手と同じ格好をしてもらいます。

Bチームにはただのランニングシャツトランクスを穿いて、

そこら辺のおっさんと同じ格好をしてもらいます。


それでは、スタートしてください。”



これでどちらが先にゴールをするかを見る位じゃないとダメなんじゃないかなと。

仮に、これでAチーム全員が先にゴールしたら凄いですよ(笑)



つまり、スタンフォード監獄実験の話で置き換えると、



知人・友人関係にある20名を集めてランダムにチーム分けをして、

何もないただっぴろい部屋で全員2週間過ごしてもらう。


Aチームには看守の制服を、(武器となる警棒は無し)

Bチームには囚人の服をそれぞれ着てもらう。


暴力を振るった者は即失格、刑事的な罪にも問われます。



条件はこれだけです。

では、スタートしてください。”



こういう事なんじゃないのかなと思うんですが。



この条件でですね、実際のスタンフォードのように、

看守、囚人の関係になったら(おお、なんかすげぇ…)って思いますし、


知人・友人であるにも関わらず、まして罪に問われるのも分かっていながら、

看守役の人間が暴力で押さえつけようとするなら、

(人間って怖ええ…)ってなるのも分かるんですよね。



もちろん、逆に何も起こらずに2週間経ってしまうかもしれませんが、

それはそれで実験の結果として受け止めるべきでしょう。



こういうところを見たかった実験ではないのかなぁ?



それとも、はじめからこうなる(1971年のように)だろうという結果は分かっていて、

ほらね?的な事なんですかね。



合わせて、そうなっていく過程も見たかった、研究したかったみたいな。



でも、それならさっきも言いましたけど、

実際の刑務所を見れば済む話なんじゃないかなと思うわけなんですが…。





…まぁ、何はともあれ、

研究者のほらね?に付き合わされた被験者の方…、


本当にお疲れ様でございました_(._.)_




この映画の……この実験の教訓としましては、



”怪しい新聞広告には騙されるな”



これに尽きるんじゃないかなと思いますね_(._.)_




それでは御機嫌よう。

ダンケシェーン。




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