2008年9月13日 (土)

わが教え子、ヒトラー [映画]

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★★★★★★★★☆☆

http://www.cinemacafe.net/official/waga-oshiego/#

(わが教え子、ヒトラー 公式サイト)



「わが教え子、ヒトラー」

Bunkamura ル・シネマにて観てまいりました。







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遠いんですよね。


渋谷まで。




なんか、知らん間にココログ新機能がついていたので、

その遠さをで表現してみたんですけども。



いや、この1時間半の映画を観に行くのに、

往復2時間以上かかる不条理をどうにかしたい。



常日頃からそう思っております。



当ブログのマネジャー・Surで御座います、

どうも、こんにちは_(._.)_




全ての映画をユナとしで上映してもらいたい。



日本映画教会に対して、

そういう運動を今後も継続して行っていきたい。


そう切に願う所存でございます_(._.)_




脱・映画の都市集中化




さぁ。


観てきましたけどね、「わが教え子、ヒトラー」



もう、今回は画像も↑の一枚しかないので、

手短でいいかなと思うんですけど。





第2次世界大戦末期のドイツを舞台に、

闘志を失ったヒトラーと、彼にスピーチを教えることになった

ユダヤ人元演劇教授の複雑な関係を描くヒューマンドラマ


監督は『ショコラーデ』のダニー・レヴィ


『善き人のためのソナタ』のウルリッヒ・ミューエが、

同胞のためにヒトラーを殺すのか、

愛する家族を収容所から救い出すのかという選択に葛藤するユダヤ人教授を演じる。


歴史的事実からイマジネーションを膨らませて描かれた作品世界に注目だ。”





いや、面白かったですね。


これは。



基本的に僕は、

この”ヒトラー”という人物に焦点をあてた作品というのが昔からどうにも好きで、

で、今回もそのタイトルからして興味をそそられて観に行ったわけなんですけど。



なんででしょうね。



いや、まぁ、決して、

”ヒトラー”が好きだとか尊敬している…とかいうわけではないんですけどね。


なんかやっぱり、何なんやろう、こいつは…みたいな事なんですかね?



その、怖いもの見たさ…じゃないですけど、

それに近い感覚で興味を持ってしまうのかもしれません。



一般的にも良くも悪くも何かと注目を集める人物でしょうからねぇ。


それは。




で、この映画の内容というのが、

敗戦間近のナチス・ドイツがですね、起死回生を計る為に一発演説をしたろ、と。



あの数年前のように、

総統の鬼気迫る演説を国民に聞かせて、一念発起を促そうと。


そう当時の宣伝相ゲッベルスが画策するわけですよね。



でも、肝心のヒトラー自身は、

既に以前の威厳も自身も失くし、勝利を疑い官邸に閉じこもる毎日。



そこでゲッベルスは、ヒトラーに以前、

発声法や演技の指導を行ったユダヤ人の元俳優・グリュンバウムに、

5日後に迫る演説当日までに、かつてのヒトラーへと再生させる役目を負わせる、と。



そういう事なんですよ。



で、これ、監督さん的にはどうやらコメディらしいんですけど。


ま、実際観てみると分かるんですけど、そうなんですよね。



とはいえ、随所で凄く笑える…とかそういうものでもなくて、

どこかこの、ヒトラー、ゲッベルス…ナチス・ドイツの面々を面白おかしく


どうにも滑稽な奴らだ…という風に描いている。



そこが凄く、この映画の特徴的な部分だと筆者は捉えたわけなんですけども。



だから、全然重たい空気…ではないですよね。



決して軽くもないんですけど、

この時代、このテーマの映画にしては…という事ですけど。



なので、この映画だけを観てる分には、

このナチスの面々、ヒトラー、ゲッベルス…に関してもですね、

さほど悪い印象というのは受けないかもしれません。



もう、なんやったら、あまりヒトラーに詳しく知らない人が観れば、

ちょっとおもろいオッサンやな…ぐらいの。



ヘタしたら、ちょっと可哀想なオッサンやん…みたいな事にもなり兼ねない。



それくらいに、人間臭く


描かれてましたね。



だから、そこでしょうねぇ。


この映画の面白いところって。



監督さんもユダヤ人の方らしいので、

ま、少なくともヒトラー等に好意的な印象は持ってないでしょうから。



だから、この映画のように滑稽に、

言っちゃえば小バカに描く事で多少の憂さ晴らし…みたいな事もあるんでしょう。


やっぱり。



ちょっと裏を返せば、こんなアホみたいな奴らやで…みたいなね。



でも、それを最前面に出してないところが、この映画の良い所なんでしょう。



そら、映画的には喜劇なんだけど、

実際に起こった事は喜劇ではないですからね。



そこのバランスが、このラストまで締まった感じで。


観せるという。



そういう事なんではないかと、筆者は思いました。


はい。



で、ちょっと気になったんですけど、

この映画の冒頭で、「これは真実なんだ…」みたいな、

そういったグリュンバウムのナレーションから始まるんですけど。



これってそうなんですかね、やっぱり?


どうなんだろ。



こんな事が実際に起こっていたとしたら、

それはそれでホントに喜劇的で面白いんですけどね。


うーん、気になります。



うん、ま、とりあえず面白かったです。



お近くで上映されてる地域にお住まいの方は、

是非一度、観に行ってみても良いんではないでしょうか。


はい。




よっしゃ、「わが教え子、ヒトラー」

8個で!





んー、ちょっとまた、

お次に観る映画のチョイスが済んでない所なんですけども。



ま、また観てきますよ、何か。


往復何時間かかろうとも。



…でも、遠いなぁ。


引越したいなぁ(´д`)



じゃ、そういうわけでして。


バハハーイ(´・ω・`)ノシ




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2007年9月12日 (水)

ワルボロ [映画]

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★★★☆☆☆☆☆☆☆

http://www.waruboro.jp/ (ワルボロ 公式サイト)



「ワルボロ」

観てまいりました。




「城東のボンタン狩りだーーー!!」


「うわぁぁ、ごめんなさ~~い!」



往年の不良学生映画の名作、

「ビーバップハイスクール 高校与太郎○○」シリーズを彷彿とさせる。


この「ワルボロ」ですけども。



しかし、平日のレイトショーという事もあったのかもしれませんが、

観客わずか4人



まさにそんな映画でしたね。



まぁ、とはいえ、「ビーパップ~」に関しては、

あれはあの当時の言わばリアルタイムのお話ですから、

それとこれとを比べてどうこう言うのもちょっと酷かな、という気もするんですが。



でも、それでも比べてしまうのが人情というもので、

やっぱり、そこは物足りなさ感がしてしまいましたよねぇ。




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”1980年代の立川


これまで勉強一筋だった中学3年のコーちゃん(松田翔太)は、

幼なじみで不良のヤッコ(福士誠士)が授業中に絡んできたことにブチぎれて大暴れ。


その日を境に不良に転向、他校の生徒との喧嘩の日々に明け暮れる。


だが、そんなコーちゃんの変化に、

隣の席の憧れの山田(新垣結衣)は完全無視、母は怒りまくり。


それでもコーちゃんはオールバックに短ランボンタン、

鉄板入りの鞄を携えてヤッコら仲間とともに不良街道をまっしぐらなのだった。”




…なんともこう、取り留めもなく、メリハリのない内容でした。



松田翔太さん演じる優等生コーちゃんが、

ある日突然不良に目覚め、他の5人の仲間と共に錦組を結成(元からあった?)



近隣の中学と次々に揉め事を起こし次第に不良らしさを身につけると同時に、

その変化によって”失う物”と自分にとっての”大切な物”とは何かに気づく。


…というような内容の物語なんですが。



うーん、まず、出てくる中学が多過ぎる…(笑)



十中朝鮮中二中六中、あと錦組のいる三中ですね。


2時間の間に、これだけの中学が次々と出てきます。



これはたぶん、この時代の混沌とした感じを再現したかったんでしょうけど、

でも、やっぱりこれだけ出てくる学校の数が多いと、

それだけ、どの中学とのエピソードも中途半端で雑な印象ですよね。



十中、朝鮮中、二中…という順で抗争を繰り広げるわけですが、

どれも不完全燃焼で単純な抗争物としての盛り上がりにも欠けていて、

それこそ「ビーバップ~」のそれと比べてしまうとどうしてもねぇ。



燃えるものがなかったですよねぇ。


なんか、ダイジェストを観てるような感覚で。



もっと言ってしまえば、

近日公開予定の「クローズ」の予告編の方が良かったくらいの…(爆)



あと、音楽のチョイスもなんか妙に変で、

この場面でこの音楽はないだろう、みたいな…そんな感じもありました(爆)




で、それに加えて錦組のメンツに魅力がない…。



主人公コーちゃんを含め6人いるんですが、

基本的に本当の不良と呼べるのはリーダーのヤッコ一人で、

…まぁ、コーちゃんに関しては主人公補正がかかってるので別としても、

あとの4人に関してはそのキャラすら立ってないという感じで。



それに、他校との争いにもこの6人だけで立ち向かうわけですが、

そんなもん、相手は何十何百という人数がいるので、

はなから勝ち目がないのはわかりきってますし、緊張感もない、と。



それこそですよ、

こちらも不良少年漫画のバイブル「湘南爆走族」よろしく、

一騎当千の6人が100人以上の敵を相手に…みたいなものならまだしもですね。



で、それなのにも関わらず…もう、ぶっちゃけちゃいますけど、

ラストバトルはなんじゃそれっていうくらいにあっさり勝っちゃいます…(´д`)



あの二中との圧倒的な数の差はどこいってんみたいな…(笑)


ま、どっちらけですよねぇ。




あと、そうそう、敵との抗争中に突然入る、

なんか仲間の一人のお父さん(温水さん)が家を出て行く云々のクダリも、

なんかようわからん…ホントにこの物語に必要だったの?っていう…(爆)



だから、そういう意味でも、ほんとストーリーにメリハリがないなぁというのが、

この映画を観ていて感じた全体的な印象でした。




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新垣結衣さんは今回結構可愛かったですねぇ。


年齢が近い(?)だけに中学生役も違和感なく。



あとは、なんといっても仲村トオルさん!



もう、まさに言わずと知れた「ビーバップ~」の主人公の一人、

仲間トオル役を演じていたその人なんですが。



でも、やっぱりこれってそれにちなんだ出演なんですかねぇ。


言ってしまえば、こんなチョイ役で仲村さんが出てるのって

それ以外では考えられないような気もするんですが。



しかし、久しぶりに観た仲村さんの不良(ヤクザ)演技、良かったです(笑)


最近ではシリアスで大人な役ばかり観てましたが、

元々はこういう役から入った人ですもんねぇ。



もう、なんならこの映画で一番印象に残ってます…(笑)





ええ~、元々のこの映画を観るキッカケになった理由というのは、

ある時、本屋で映画雑誌みたいなのを立ち読みしていてですね。



で、その中に、この映画、このコーちゃんという役について語る、

松田翔太さんのインタビューが掲載されていて、で、それを読んで、

(ほう、じゃ、とりあえず観てみるか)…という事で実際観に行ったわけなんですが。



その中で松田さんが、自分的にはこの映画はターニングポイント的な、

錦組の役者さんたちとも熱く語り合って、非常に良い現場だったと。


そんな感じの事を話していたんですね。



でも、その現場の雰囲気の良さと、

映画の出来の良さ…っていうのは必ずしも一致しないもんなんだな、と…(´д`)


そう感じてしまった秋の夜長です…(´д`)



ああ、でも松田さん自身の演技は悪くなかったと思いますよ、ええ。(フォロー)



ま、不良映画が久しぶりに観たいなって方はですね、

この秋公開の「クローズ」まで待つのが賢明かと思われます、ハイ。




というわけで、「ワルボロ」

3つで…!





次回はですね~、

今日、ほんとは「サッド・ヴァケイション」を観に行こうかと思ったんですが、

朝からの大雨で行く気をすっかり失くしてしまい観に行けませんでした…(´・ω・`)



ん~、だからもう、

次回は15日公開分の中から何か観てこようかなぁ、なんて思ってますが。


「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」あたりですかね。


「包帯クラブ」はまたこれ、なんか凄く地雷臭がしてしまいますよね…(´д`)



ま、とりあえず、そんな感じで。


では、また(´・ω・`)ノシ シーユー




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