マンデラの名もなき看守 [映画]
★★★★★★★★★☆
http://mandela.gyao.jp/ (マンデラの名もなき看守 公式サイト)
「マンデラの名もなき看守」。
観てまいりました。
原題「GOODBYE BAFANA」。
たまにありますよねぇ。
こう、これ、ず~っと観てたいなぁ…っていう映画。
ありますねぇ。
この映画を観てる最中に、まさにこう思いましたねぇ。
ああ、これ、8時間くらいないかなぁ…って。
ほんとにそう思いました。
いや、なんでしょうねぇ、これは。
別に、そんなにほのぼのした映画でもないんですけどね。
そんな、ほのぼのロードムービーみたいな。
そんな映画じゃないんですけど、何故か心地良い。
何故か心地良かったんですねぇ。
これはなんでしょうね、ほんとに。
ほんとに、8時間くらいあっても全然観れましたね。
これは。
”アパルトヘイト政策により、黒人が差別されている1968年の南アフリカ。
白人看守のグレゴリー(ジョセフ・ファインズ)は、
ネルソン・マンデラ(デニス・ヘイスバート)が収監されているロベン島の刑務所に赴任。
マンデラの故郷の言葉であるコーサ語を操ることができるグレゴリーは、
マンデラらの秘密の会話をスパイするよう命じられる。”
南アフリカ初の黒人大統領であるネルソン・マンデラがですね、
政治犯として刑務所内で過ごした”27年間”にスポットを当てた。
そんな映画なのですね、この映画は。
そして、そのマンデラらを監視するために赴任してきた、
黒人を劣等な人種と決め付け、アパルトヘイト(人種隔離政策)にも賛同している、
ジェームズ・グレゴリーという男がです。
このマンデラと出会った事によって自らの人生を見つめ直し、
そして、マンデラとの間に芽生える”友情”をも描きだしてみましたよ、と。
そういう事なんです。
しかし、一体、これは何が良いんだろうな。
何かしらんけど、妙に良かったんですよ。
観心地が。
これ、なんなんだろうな。
取り立ててこう、他の映画にはない何か、
特殊な撮り方、工夫をしている映画…っていう映画ではないんですけどね。
別に、特に目新しい何かがあるってわけではないんですけど、
…何故か良いんですよねぇ。
観心地が。
だから、逆に言うと”王道”なんですかね。
かもしれませんね。
古きよき時代の”映画の王道”みたいな事なのかもしれませんね。
なんや、うがった観方をせんでもいいような。
やれ、この構図がどうや、
やれ、このキャメラワークがどうたらこうたら。
おいおい、そんな事気にせんと、とりあえず黙って観ろよ(´д`)
…そういう映画なのかもしれませんよね。
とりあえず、もう、キャスティングですね。
キャスティングズバーン当たってました。
うんうん。
このグレゴリー役の方は初めてお目にかかりましたけど、
この方も凄く良かったですよ。
その、マンデラと世間の…
マンデラに魅かれて行く自分と、それを許さない白人社会との間で揺れる。
そんな、ジェームズ・グレゴリー心を見事に演じられていましたし。
そして、なんと言ってもこのお方。
大好きです。
「24」観てた頃から大好きです、私。
ネルソン・マンデラ役、デニス・ヘイスバート。
この人がほんとに良かった。
たぶん、この映画をずっと観ていたい…というのも当然あるんですが、
この人をもっと観ていたい…という想いもかなり強かったと思いますね、私。
そのくらい、なんか良いんですね。
まぁ、ぶっちゃけ?、
ネルソン・マンデラなんて名前くらいしか知らなかったわけですよ。
それでも、
ああ、立派な人なんだなぁ、この人は…(´д`)
…って、この映画を観て…この人を観てて思いましたからね。
そう。
ああ、大そう立派な人なんだろうねぇ…(´д`)
…って。
それくらいやっぱり、ネルソン・マンデラでしたからね。
ネルソン・マンデラに自身を投影してましたからね。
ん?
逆か?(´д`)
…うん、なんかよう分からんけどそういう事でしたよ。
とにかく凄く良かった。
「24」でも大統領役をしてましたけど、
やっぱり、そういうカリスマ性みたいなものがあるんでしょうね。
この方にはね。
ほんとに、そういう人だと思って観てしまいますからね。
違和感が全くないというか。
あの、なんや、
オバマとかいう人より、この人の方が全然なんかしてくれそうですもん。
あんなヒョローッっとした人より、この人の方が全然良い。
ほんまに(´д`)
やっぱ、タッパですかね。
大統領たるものタッパがないとダメなんですかね。
これくらいガッチリしてないとね。
とにかくですよ。
このネルソン・マンデラという人物を演じるのには、
この人意外には無いな…とすら思わせるほどガッツリ決まってました。
キャスティング。
27年間。
27年間です。
凄い年月ですよ、これは。
この長い年月を、いわば囚われの身で過ごして、
それでも尚、自分の信念の為に、自分たちの信じる自由の為に。
ふぅ。
なんか、こんなこと前にも書いた気がするんですが、
できるこっちゃないですよ、普通は。
どっかで心折れますよ、こんな年月経てば。
でも、そこで折れなかったからこそのネルソン・マンデラなんでしょうし、
折れる事のできない世界だったんでしょうね。
これはもう、言葉では言えない。
これはもう、言葉なんかで、
「大変だったでしょうねぇ、凄いですよねぇ」…とか言っちゃいけないですよ。
そこはもう、敢えて語るべき所ではないですよ。
そうだと思います。
原題の「GOODBYE BAFANA」。
幼い頃に黒人の友達バファナと過ごしたグレゴリーは、
マンデラの人柄に触れ、次第にその心も少年時代のモノに戻ってゆきます。
「生まれつき他者を憎む者などいない。人は憎しみを学ぶのだ。」
─ネルソン・マンデラ
有り難いお言葉です_(._.)_
そう、まさにその言葉の通りにグレゴリーは、
その憎しみを学ぶ前の自分に、そして、まだ憎しみを学ぶ前の娘の言葉に。
その事を気づかされていくわけですね。
しかし、それはグレゴリーだけではありません。
それは、この映画を観終えた私たち自身も、
そのマンデラの言葉の意味に気づかされる事になるのです。
…と、こんな感じでまとめてみましたけど_(._.)_
如何でしょうか_(._.)_
いや、そうなんですよ、ほんとに。
良い映画でした。
これは私、断言しちゃいます。
とても良い映画でした。
私、こういう映画好きです。
なんか、”偉人伝”みたいな映画。
凄く面白いですね。
現在は政界を引退されたネルソン・マンデラ氏が、
初めて許可した自身の映画化という事なので。
もう、今、90歳というお歳らしいので、
恐らくはこれが最初で最後の映画になるんじゃないでしょうかね。
公認の映画というのは。
そういう意味でも、是非観ておいて損はない。
映画だと思いましたけども。
はい。
面白かったです。
しつこいようですけど、
本当に2時間で終わるのがもったいないと思える映画でしたからね。
是非、2とかあればいいんですけど。
…ああ、でも、それは別にいらんか(´д`)
…うん、いらんな(´д`)
では、そういうわけでございますので、「マンデラの名もなき看守」。
★9個で!!
次回はですねぇ、
明日は1日で、ご存知”映画の日”ですので。
これ、何かしら観てきたろうかなと思ぉとるわけなんですが。
「ラスベガスをぶっつぶせ」。
「幸せになるための27のドレス」。
「僕の彼女はサイボーグ」。
このいずれかになろうかという予想はしてるんですけども。
…まぁ、ぶっちゃけこれ、
どれも観たいようで、それほど観たくもないラインナップなんですが…(´д`)
でも、せっかくなんでねぇ。
何かは観てきたいなぁとは思ってますけどねぇ。
うん、じゃ、そんな事で、明日観て来ます。
それではまた後日。
アディオス(´・ω・`)ノシ
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