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2008年5月31日 (土)

マンデラの名もなき看守 [映画]

Mandera1

★★★★★★★★★

http://mandela.gyao.jp/ (マンデラの名もなき看守 公式サイト)



「マンデラの名もなき看守」

観てまいりました。




原題「GOODBYE BAFANA」



たまにありますよねぇ。


こう、これ、ず~っと観てたいなぁ…っていう映画。



ありますねぇ。


この映画を観てる最中に、まさにこう思いましたねぇ。



ああ、これ、8時間くらいないかなぁ…って。



ほんとにそう思いました。


いや、なんでしょうねぇ、これは。



別に、そんなにほのぼのした映画でもないんですけどね。


そんな、ほのぼのロードムービーみたいな。



そんな映画じゃないんですけど、何故か心地良い



何故か心地良かったんですねぇ。


これはなんでしょうね、ほんとに。



ほんとに、8時間くらいあっても全然観れましたね。


これは。




Mandera2















アパルトヘイト政策により、黒人が差別されている1968年の南アフリカ


白人看守のグレゴリー(ジョセフ・ファインズ)は、

ネルソン・マンデラ(デニス・ヘイスバート)が収監されているロベン島の刑務所に赴任。


マンデラの故郷の言葉であるコーサ語を操ることができるグレゴリーは、

マンデラらの秘密の会話をスパイするよう命じられる。”




南アフリカ初の黒人大統領であるネルソン・マンデラがですね、

政治犯として刑務所内で過ごした”27年間”にスポットを当てた。


そんな映画なのですね、この映画は。



そして、そのマンデラらを監視するために赴任してきた、

黒人を劣等な人種と決め付け、アパルトヘイト(人種隔離政策)にも賛同している、

ジェームズ・グレゴリーという男がです。


このマンデラと出会った事によって自らの人生を見つめ直し、

そして、マンデラとの間に芽生える”友情”をも描きだしてみましたよ、と。



そういう事なんです。




しかし、一体、これは何が良いんだろうな。


何かしらんけど、妙に良かったんですよ。



観心地が。


これ、なんなんだろうな。



取り立ててこう、他の映画にはない何か、

特殊な撮り方、工夫をしている映画…っていう映画ではないんですけどね。



別に、特に目新しい何かがあるってわけではないんですけど、

…何故か良いんですよねぇ。



観心地が。



だから、逆に言うと”王道”なんですかね。


かもしれませんね。



古きよき時代の”映画の王道”みたいな事なのかもしれませんね。


なんや、うがった観方をせんでもいいような。



やれ、この構図がどうや、

やれ、このキャメラワークがどうたらこうたら。



おいおい、そんな事気にせんと、とりあえず黙って観ろよ(´д`)


…そういう映画なのかもしれませんよね。




とりあえず、もう、キャスティングですね。



キャスティングズバーン当たってました。


うんうん。



このグレゴリー役の方は初めてお目にかかりましたけど、

この方も凄く良かったですよ。



その、マンデラと世間の…

マンデラに魅かれて行く自分と、それを許さない白人社会との間で揺れる。



そんな、ジェームズ・グレゴリーを見事に演じられていましたし。



そして、なんと言ってもこのお方。


大好きです。



「24」観てた頃から大好きです、私。


ネルソン・マンデラ役、デニス・ヘイスバート



この人がほんとに良かった。



たぶん、この映画をずっと観ていたい…というのも当然あるんですが、

この人をもっと観ていたい…という想いもかなり強かったと思いますね、私。



そのくらい、なんか良いんですね。



まぁ、ぶっちゃけ?、

ネルソン・マンデラなんて名前くらいしか知らなかったわけですよ。



それでも、

ああ、立派な人なんだなぁ、この人は…(´д`)


…って、この映画を観て…この人を観てて思いましたからね。



そう。



ああ、大そう立派な人なんだろうねぇ…(´д`)


…って。



それくらいやっぱり、ネルソン・マンデラでしたからね。


ネルソン・マンデラに自身を投影してましたからね。



ん?


逆か?(´д`)



…うん、なんかよう分からんけどそういう事でしたよ。


とにかく凄く良かった。



「24」でも大統領役をしてましたけど、

やっぱり、そういうカリスマ性みたいなものがあるんでしょうね。


この方にはね。



ほんとに、そういう人だと思って観てしまいますからね。


違和感が全くないというか。



あの、なんや、

オバマとかいう人より、この人の方が全然なんかしてくれそうですもん。



あんなヒョローッっとした人より、この人の方が全然良い。


ほんまに(´д`)



やっぱ、タッパですかね。


大統領たるものタッパがないとダメなんですかね。



これくらいガッチリしてないとね。



とにかくですよ。


このネルソン・マンデラという人物を演じるのには、

この人意外には無いな…とすら思わせるほどガッツリ決まってました。


キャスティング。




Mandera3















27年間



27年間です。



凄い年月ですよ、これは。



この長い年月を、いわば囚われの身で過ごして、

それでも尚、自分の信念の為に、自分たちの信じる自由の為に。


ふぅ。



なんか、こんなこと前にも書いた気がするんですが、

できるこっちゃないですよ、普通は。



どっかで心折れますよ、こんな年月経てば。



でも、そこで折れなかったからこそのネルソン・マンデラなんでしょうし、

折れる事のできない世界だったんでしょうね。


これはもう、言葉では言えない。



これはもう、言葉なんかで、

「大変だったでしょうねぇ、凄いですよねぇ」…とか言っちゃいけないですよ。



そこはもう、敢えて語るべき所ではないですよ。


そうだと思います。




原題の「GOODBYE BAFANA」



幼い頃に黒人の友達バファナと過ごしたグレゴリーは、

マンデラの人柄に触れ、次第にその心も少年時代のモノに戻ってゆきます。




「生まれつき他者を憎む者などいない。人は憎しみを学ぶのだ。」

ネルソン・マンデラ



有り難いお言葉です_(._.)_



そう、まさにその言葉の通りにグレゴリーは、

その憎しみを学ぶ前の自分に、そして、まだ憎しみを学ぶ前のの言葉に。


その事を気づかされていくわけですね。



しかし、それはグレゴリーだけではありません。



それは、この映画を観終えた私たち自身も、

そのマンデラの言葉の意味に気づかされる事になるのです。



…と、こんな感じでまとめてみましたけど_(._.)_


如何でしょうか_(._.)_




いや、そうなんですよ、ほんとに。


良い映画でした。



これは私、断言しちゃいます。


とても良い映画でした。



私、こういう映画好きです。



なんか、”偉人伝”みたいな映画。


凄く面白いですね。




現在は政界を引退されたネルソン・マンデラ氏が、

初めて許可した自身の映画化という事なので。



もう、今、90歳というお歳らしいので、

恐らくはこれが最初で最後の映画になるんじゃないでしょうかね。


公認の映画というのは。



そういう意味でも、是非観ておいて損はない。


映画だと思いましたけども。



はい。


面白かったです。



しつこいようですけど、

本当に2時間で終わるのがもったいないと思える映画でしたからね。



是非、とかあればいいんですけど。



…ああ、でも、それは別にいらんか(´д`)


…うん、いらんな(´д`)




では、そういうわけでございますので、「マンデラの名もなき看守」

9個で!!





次回はですねぇ、

明日は1日で、ご存知”映画の日”ですので。


これ、何かしら観てきたろうかなと思ぉとるわけなんですが。



「ラスベガスをぶっつぶせ」


「幸せになるための27のドレス」


「僕の彼女はサイボーグ」



このいずれかになろうかという予想はしてるんですけども。



…まぁ、ぶっちゃけこれ、

どれも観たいようで、それほど観たくもないラインナップなんですが…(´д`)



でも、せっかくなんでねぇ。


何かは観てきたいなぁとは思ってますけどねぇ。



うん、じゃ、そんな事で、明日観て来ます。


それではまた後日。



アディオス(´・ω・`)ノシ




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