Sweet Rain 死神の精度 [映画]
★★★★★★☆☆☆☆
http://www.shinigaminoseido.jp/ (Sweet Rain 死神の精度 公式サイト)
「Sweet Rain 死神の精度」。
観てまいりました。
例えば、
”チョコラーメン”という物があったとして。
もし、これをあるラーメン屋さんが、
”チョコラーメン始めました 700円也”
こういった感じで普通に売り出せばどうなるか。
それはもう、想像に難しくありません。
とてつもない批判を浴びる事でしょう。
だって、普通にマズイんですもん。
じゃ、これを別のラーメン屋さんが、
”ビックリチョコラーメン遂に上陸 190円也”
こういった形で売り出せばどうなるでしょうか。
ああ、まぁ、そうやな。
確かにマズイな…。
ビックリするな…。
確かに、これは190円やな…。
でも、ちょっとおもろかったな…(笑)
…こういう事になるんじゃないでしょうか。
同じチョコラーメンなのにも関わらずですよ。
だから、そういう映画なんですよ、これって。
この映画って。
チョコラーメン映画なんですよ。
明らかにマズイんですよ。
でも、その出し方、見せ方によって、それをそう感じさせないように、
最低限の不快感で抑えられるようにしてみせた。
その結果、この映画のこの感じになったんじゃないかなと。
その監督さんの手腕は評価しても良いんじゃないかなと思いますよね。
だってもう、
明らかにチョコラーメンなストーリーですよ、これ。
ぶっちゃけ。
ごめんなさい、ぶっちゃけてしまって。
でも、どう見たって、どうしようもないストーリーですよ、これは。
それはもう。
で、それをですよ、
それこそなんか普通~~に、今風に撮ってご覧なさいよ。
メチャメチャ腹立ちますよ。
なんやねん、このグダグダ展開は(´д`)…みたいな。
ですが、それを敢えて。
敢えてあの、80年代ドラマ風テイストで仕上げて。
そこで尚且つ、ほんのりしか笑えない小ネタだけをトッピングして。
そうする事によって、最初からそういうストーリーなんだと。
最初からこういう映画だったよ?これは…と。
何をそんなに怒ってるの?…と。
その、肩透かし感を見事に演出した映画だと思いますね。
なので、言うほど面白くもなんともなかったですからね。
しかし、それは、
本来なら、「これ、どういう事やねん…(´д`)」となる所を、
↑ここまでに昇華させた。
そういう意味では、
やっぱり、それなりに評価してもいいんじゃないかなと思うんですよね。
だからもう、
「もう、ちょっと、ええわ…(笑)もぉ~…(笑)」
…みたいなね。
「もう、そんなオモンないけど…(笑)も、ええわ、もぉ~…(笑)」
…みたいな、そこを狙って来てるんだと思うんですよ。
だから、先ほどの”ビックリチョコラーメン”を頼んだら、
麺の上に”お誕生日おめでとう”と書かれたチョコが乗ってた。
”ヒロ君、お誕生日おめでとう”って書かれたチョコが乗ってた。
誰やねん、ヒロ君って…(笑)
しかも、誰が誕生日やねん…(笑)
もぉ、でも、ええわ、もぉ~…(笑)
…って、こうなりますよね。
ちょっと、憎めなくなりますよね。
こんな事されたら。
だから、そういう事だと思いますけどねぇ。
”死神の千葉(金城武)の仕事は、
不慮の事故で亡くなる予定の人物のところに7日前に現れ、
その人を1週間観察し、その生死を判断すること。
雨男の彼はその日も雨の中、
7日後に死を迎えるはずの27歳の会社員一恵(小西真奈美)が現れるのを待っていた…”
これ、ほんっとにストーリー的には、
クダラネェなぁ(´д`)…って思いますよね…(笑)
なんなんだろう、これは。
ま、でも、先ほども言いましたけど、
そのクダラナサをクダラナイと割り切って撮ってる所が好感を持てますけどね。
これをまた、クダラナクなんかないですよ!…みたいにするとね…。
もう、むかっ腹のたつ映画が出来上がりますからね。
だから、そこはもう、良いなぁ。
そこだけが、この映画の唯一の評価できる点ですよね。
ああ、金城さんか。
もう、これも、この人じゃなかったら…って考えると恐ろしいですよねぇ。
素晴らしくツマラナイ映画になってたんじゃないかと思いますし。
よくぞ、と。
あの死神・千葉のね、とぼけた感じとか。
凄くマッチングしてたと思います。
あと、あの犬の上司?になるんですか?
その犬の喋る際も字幕でね。
あれも敢えてそうしてるんでしょうねぇ。
今時ありえないですもんねぇ、あんなの。
…ま、でも最初はちょっと面食らいましたけど(爆)
はい、あとは小西さんかな。
…歌ってましたね。
…ま、それくらい…かな(爆)
あのぉ、もう、毎度毎度こんな事は言いたくないんですけど…(爆)
眠い…んですね(爆)
そんな事なので、今回もこの辺にしておこうかと思うんですが…。
いや、でも、ほんとに、
ほとんどと言ってもいいほど印象に残るものはないんですよね…(笑)
この映画を観ても。
これはもう悪い意味ではなくて、そういう風な作品なんでしょうから。
監督さんも、なんとか最悪の事態は免れたけど、
でも、どっちかと言えば早く忘れてほしい…みたいな。
そんな感じも、ほんとに無きにしも非ずのような気がしますから。
だから、冒頭で”190円”とか書きましたけど、
これは800円くらいで観られれば、全然悪くないですよ。
うん。
ほんと、それくらいの値段で観られれば、
気軽ですし、作品の出来にもある程度納得できそうな気はしますからね。
監督さんも、
出来ればそうしてもらえるのが本望だったんじゃないのかな、と思いました。
はい。
ほんとにそう思いました。
じゃ、もう眼が半開きなんですけど、「Sweet Rain 死神の精度」。
★6個で!
次回は!
またなんか観てきたら書きます!
そうします!
では、オヤスミナサイ。
グンナイ(´・ω・`)ノシ
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コメント
「あのぉ~すいませぇ~ん"チョコラーメン"一つ」
うひひひひ~ Surさん こんにちは~ヾ(^▽^)ノ
ほんまに"チョコラーメン"的な映画でしたね。
奇しくも私もラーメンを喩えにしてましたが、なんかこぉこの映画にはラーメン合ってますよね!
昨年、Surさんのレビューを拝見して観たくなった金城サンの『傷だらけの男たち』
あれの金城サンはやっぱカッコ良かったですよね!
こういうグダグダ感は当然ながら一切無かったですもんね。
やはり彼にコミカルな演技を求めてはいけないかと。
竹子ロボが出てきた時には「嘘やろぉ~」と我が目を疑いました。
金城サンには是非また台湾か香港かの作品でお願いしたいですね♪
投稿: なぎさ | 2008年3月29日 (土) 16時39分
まあ、よくわかります。
物語に触れるような、そんな映画じゃなかったですよね。
そもそもなんでコレを映画化しようと思ったのか、
そこから疑問に思ってしまいますが、
それを言ったら大分キリがなくなってきますので、
あえてそには触れずに感想を書いてみたら、
あっという間に書くことがなくなりました。
ちなみに、チョコラーメンは見たことありませんが、
あずきラーメンなら見たことがあります。
(;´ー`)
投稿: あるきりおん | 2008年3月30日 (日) 15時50分
なぎささん、
ありがとうございます&お越しやす~!_(._.)_
いやぁ、ほんとにビックリしましたねぇ(´д`)
以前になぎささんのブログでこの映画の記事がアップされてるのは知ってたんですが、
観賞予定の作品については一応、
実際に観終わって感想を書き終えるまでは人様のブログも見ない様にはしてるので。
ですので…、
いやぁ、まさか、なぎささんと”ラーメン”で繋がっていたとは…(´д`)
”麺”で繋がれる絆…(´д`)
これならば多少のご無沙汰ぶりでも大丈夫ですね(´д`)(何がやねん)
>金城さん
そうそう、そうですねぇ。
この人は日本語だと結構、棒読み加減がもろに分かっちゃいますからねぇ(爆)
そういう意味ではあちらの方の作品の方が観やすいかもしれませんねぇ(´・ω・`)
”竹子ロボ”についてはもう、
その存在すら忘れていた自分がここにいます。
投稿: Sur | 2008年3月31日 (月) 22時57分
あるきりおんさん、
ありがとうございます&ようこそおいでくださいまし~!_(._.)_
ですねぇ、
もう、これは物語について語るほうがシンドイというか。
というか、ほんとに語るような内容が無いですからね。
ほんとに、もうなんでこの物語を映画にしようと思ったのか分からないですねぇ。
…というか、自分の感想も冷静に読んでみると良く分からないですねぇ(爆)
こういう事、良くあります(´д`)
後で読んでみると、わしは何を書いとるんだと思うこと。
良くあります(´д`)
>あずきラーメン

なんと!!
あずきラーメン!?
ほんともう、何を考えているのかよく分からないですね…。
この世の中、分からない事だらけです…。
投稿: Sur | 2008年3月31日 (月) 23時35分