テラビシアにかける橋 [映画]
★★★★★★★★☆☆
http://www.terabithia.jp/ (テラビシアにかける橋 公式サイト)
「テラビシアにかける橋」。
観てまいりました。
アンチテーゼですよね。
だから。
私たちとハリウッドファンタジームービーに対しての。
あなたたちはそんなにCGが好きなの?…って。
CGがあなたたちにとってのファンタジーなの?…っていう。
全編CGで描かれた世界だけがあなたたちにとっての冒険なの?…って。
CGで創られた世界でしかあなたたちは冒険できないの?…っていう。
じゃぁ、これは、この映画はファンタジーとは呼べないね。
僕達の創ったこの映画は”ファンタジー”とは呼べない、別の物だね。
”ファンタジー”とは別の物だから、別の名前で呼ぶしかないね。
じゃぁ、僕達はこれを”テラビシア”と呼ぶ事にするよ。
…っていう。
そういう事だと思いますよ。
これは。
まさに、そういう反骨精神をヒシヒシと感じましたよね。
観てる最中にも。
昨年に観ました、「パンズラビリンス」に続きまして、
これはまた、我々”ファンタジーを忘れた大人”に向けて創られた。
そういう、アンチテーゼムービーですよね。
ええ。
”ある日、主人公のジェス少年の元に、
レスリーと呼ばれる女の子が転校してきたのだった。
2008年。
なんと、そのレスリーは、
ジェス少年の家の隣に引っ越してきたのだった…。
果たして…。
鬼才ガボア・スクポ監督が送る、
ファンタジーを忘れた大人に対するアンチテーゼムービー、ついに上陸”
…どうぞ。
これでどうぞ。
あとはどうぞ。
劇場で。
…ですよね。
もう、あとは観るしかないという。
これ以上ストーリーについて何を語っても、
この映画の面白さ、素晴らしさは何も伝わらない事でしょう。
そういう映画を創ってきましたよ、彼らは。
だから、ある意味では、
この映画が素晴らしいのではないんですよ。
その、夢を見る事のできる、夢を見る事に疑問を抱かない
そんな少年・少女の時代が何よりも素晴らしいのではないか。
そう思いました。
この記事を書いている、筆者の私は。
制作費○○億円=ファンタジー、夢見るトキメキ
本当にこうなのか。
果たして、本当にそれが私たちの観たい、
見てきた”ファンタジー”なのか。
果たして、本当にそれこそが正しい”ファンタジー”なのか。
去年「ハリーポッター…」とかを観た時から、このような疑問を抱いてきました。
…違いましたね。
一昨日、それを劇場で確認してきました。
違いましたね。
何を指して”ファンタジー”と呼ぶのか、
それを思い出すには持ってこいの映画でした。
”ファンタジー”とは製作費や美麗なCGの事を言うのではなく、
それを見る”心”、それを見ることのできる”心の目”の事を指すのだと。
教えていただいてきました。
いや、それはもちろん、この映画にもCGは使われていますよ。
それはもう、
クオリティー的には「ハリーポッター…」やらと何ら変わりのない。
ええ。
でも、違うんです。
この映画のCGはそれらのCGとは意味合いが全然違ってますよね。
だからようは、一例なんですよ。
この映画で使われているCGは。
たとえば、リスのようなモンスターが出てきましたと。
この映画に。
でも、あれはそういう、僕達はこう表現しているけれども、
実際にはこれが何に見えていてもいいし、何にでも置き換えてください、と。
あなたたちの目で。
あなたたちが子供の頃に見た、恐れていたモンスターに、
どうぞ、ご自由に置き換えてください、と。
そういう、使い方ですよね。
この映画のCGの使い方というのは。
だから、必要最低限でしかないんですよ。
必要最低限、まさにこの言葉の通り、
これ以上使う必要もないですし、これ以下でもちょっと、っていう。
まぁ、さすがに、一応映画ですから、
ある程度は具現化しないとなんのこっちゃ分からなくなりますから。
うん。
だから、あるいは、
目の不自由な方にも観る事のできる映画なんではないか。
決して大袈裟ではなく、そう思いましたよね。
それは。
あのCGの造型が重要なんでは決してなくて、
それを感じている、この二人の少年少女の目、言葉、心が重要なのであって。
だから、本当に”ファンタジー”というものに対する認識を、
我々が改めなければいけない時期なのかな、とも思いますよね。
この昨今の映画シーン、エンターテインメントシーンに関しては。
だって、「ハリーポッター…」とか観た時にも思いましたもんね。
手からなんかブワッーと炎とか出してても。
…それ、魔法じゃなくてCGやん。
…って。
やっぱり、思ってしまいますもんね。
これは1時間半くらいなんですか。
上映時間は。
でも、短くもなく、当然長く感じる事もなく。
観られましたね。
ま、ホントにもう、
観られるのであれば観ておいて損は無い映画だと思いますよ。
でも、別に無理して観なくてもいいですけどね。
そこまでして観なくても何一つ困ることは無いでしょう。
ただ、これからもCG=”ファンタジー”だと思い続ける事になるだけで。
”ファンタジー”=ハリウッド超大作映画と思い続ける事になるだけで。
だから、これを観た人に関しては”テラビシア”になるだけですよね。
”ファンタジー”=”テラビシア”。
超大作”テラビシア”。
”テラビシアジスタ”。
FINAL”テラビシア”。
FINAL”テラビシア”13。
うん、もう、そういう事ですよね。
ええ、良い映画でした、ホントに。
ホントに最近こういう映画が好きですね。
ストーリーさえ良ければなんとでもなりますからね。
ぶっちゃけ。
ストーリーと、そのストーリーをちゃんと理解してる監督さんなら。
その二つさえあれば、ほんとに製作費は二の次だな、と。
思いますねぇ。
やっぱり、そういう映画に出会えると、こちらも嬉しいですからね。
…っもうぉ~、なんやねん…(笑)(*´Д`*)
みたいな。
やっぱり、嬉しいですよ。
そこは。
はい。
という事でございまして、「テラビシアにかける橋」。
★8個で!!
次回はもう、「アメリカン・ギャングスター」を。
観てこようかなと思ってますが。
しかし、これ時間調べたらかなり長いですよね(爆)
なんか最近やたら、時間長い映画が多いな(´д`)
まぁ、もう、こればっかりはどうしようもないのでね。
2時間で切り上げて帰るわけにも行きませんので。
とりあえず、観てこようかなとは思っておるわけですが。
では、そんな事でまたの機会に。
グッバイ(´・ω・`)ノシ
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