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2008年1月30日 (水)

母べえ [映画]

Kabe

★★★☆☆☆☆☆☆☆

http://www.kaabee.jp/ (母べえ 公式サイト)



「母べえ」

観てまいりました。




いや、これは…。


ちょ~~っと、厳しめに…。


採点しときましたけど…。



いや、分かりますけどねぇ…。


その、どういう映画にしたいか、みたいなのは…。



でも、なんでなの…?


が。



も、拭えないんですよね…。


終始



なんで、今、山田洋次監督はこれを…

なんで、今更こんな作品を映画化したの…っていう。



なんでしょうねぇ…。



ま、ちょっと厳しい言い方になるかもしれないですけど、

映画作品…エンターテインメント作品としては、これ、


ぶっちゃけ、つまんなかった…?


…と、言わざるを得ない、この「母べえ」ですよね…。



なんか、公式サイトのアドレスも、

カービー(kaabee)みたいになってるし…。



これは一体如何なものでしょう…。




Kabe2
















山田洋次監督が昭和初期につつましく生きる家族の姿をとらえて、

現代の家族へのメッセージとしてつづった感動の家族ドラマ


夫のいない家族を支える強くてけなげな母親を演じた吉永小百合をはじめ、

坂東三津五郎や浅野忠信、子役の志田未来、佐藤未来が、

戦前の動乱に翻弄(ほんろう)されながらも懸命に生き抜く人々にふんする。


戦争の悲劇を描きながらも、

平和や家族の大切さ、幸せとは何かを、改めて思い出させてくれる。”




まず、大前提としてあるのがこれでしょうね。



”夫のいない家族を支える強くてけなげな母親”



これがね、



”夫のいない家族を支える上品でけなげな母親”



この様にしか見えないと。


感じられない。



ここがもう、大前提として、

ああ、いや、分かるけどなぁ…っていう部分なんでしょうね。



これは、自分だけなんでしょうか。


いや、結構そう思った人っている様な気がしないでもないんですけど。



だから、これはもうヘタすると、

キャスティングを誤ったのかな…っていうところまで行ってしまいますよね…。



極端な話。




吉永小百合さん。


いや、綺麗でねぇ、上品な方ですけども。



ただ、強さとか、必死さとか、泥臭さとか、

そういう、もう生き様と呼べるようなものは見てて感じられなかったですよ。


これはもう、正直。



この作品、物語に関しては、

それが感じられない事にはどうしようもないと思いますので。



そこがもう、大前提として違ったかなって思いますよね。



もっと、汚くていいじゃないと。


もっと、下品でもいいじゃないと。



そうじゃないと、

”平和や家族の大切さ、幸せとは何かを、改めて思い出させてくれる”

ここまでには至らないかなって。


思いますよね。



山田洋次監督という人はそれができる人だと思ってましたのでね。


そこがちょっと残念でならないなって思うんですけど。



私、中学か小学生か忘れましたけど、そのくらいに観た、

「学校」には大そう感動を覚えた人間なのでして。



あの映画にはそれがありましたよね。



綺麗でもなくて、上品でもなくて、幸せでもないけれども、

それでも生きてるんじゃない、私たちはと。



それでも、何か一つ楽しい事があれば、それでいいんじゃない、と。



それを教えてくれた素晴らしい映画だと思ってますので。



いや、だからそこがね、凄く残念でしたよ。



冒頭に、今更とも書きましたが、

何故、今までにも散々あったような、こんな映画じゃないとダメなんだろう、と。



それなら別に、この映画じゃなくても、他の映画ででも、

”平和や家族の大切さ、幸せとは何かを、改めて思い出させてくれる”

…これは思い出せてしまうよ、っていう。


話ですから。



そこが凄く残念でしたよ。


やっぱり。




Kabe3
















ようはあれなんですよ。


吉永さんのダンナさん(坂東三津五郎)がですね、

こう、反戦思想の持ち主で捕まっちゃったと。


で、そこから、この娘二人を抱えて吉永さんが一人で…、

みたいなお話なんですね。



…って、ひょっとするとこれは、実話なんですかね?



エンドロールを見てたら、なんか原作者の方の名前が、

映画に出てくる、↑この右の女の子の名前と一緒だったように思ったんですが。


話の内容的にもそうなのかもしれませんね。



で、その吉永さんについては上でも述べたとおりなんですが、

このダンナさんの方についてもね。


ちょっと、それってどうなの…みたいな印象を受けてしまったんですよね…。



いや、その単純に反戦の思想を持って、

それを決して曲げないというのは素晴らしい事なのかもしれないんですけど、

ただ、家族がいるじゃないと…。



奥さんを倒れるまで苦労させて、娘とも離れ離れになって毎日泣かせて、

それだけじゃなくて色々な人にも迷惑をかけて、

そうやって、そうまでして守るべきものなのかと。



いや、その信念を持つのは本当に素晴らしい事なんですけど、

なら、その信念さえ曲げなければ多少のウソをついても良いじゃないかと。


自分の中でさえ曲げなければ、思い続けてさえいれば信念なんじゃないのかと。



ようは、警察に対してですよね、

改心しましたと。


もう、反戦なんて事は言いませんと。


お国の為に尽くしますと。



これさえ言えば釈放されると言う事だったんですよ。


それさえすれば、家族の元に帰れて、苦労をさせる事もなかったんじゃないか。



…でも、結局はそれをせずに、この人は獄中で死んでしまう。


それって、別に良い話でもなんでもないんじゃないかと思うんですよねぇ…。



本当に、その思想に信念を持って、

それを貫いて、なんとしても日本を変えよう、みたいな。


そういう事なら話は別ですけど、そんな感じでもなかったようですし、

で、それをするならそれこそ家族さえかえりみない位じゃないと無理でしょうし。



で、そこまでのモノじゃないのなら、

ただ自分がそういう思想を持っていて、そこは曲げたくないんだけど…

っていうくらいのモノなのなら、家族の事も周りの事も少しは考えて、

多少のウソや方便を使ってでも生き抜くべきなんじゃないかっていう。



だから、本当に簡単に言ってしまえば、

ちょっとどっちつかずな印象を持ってしまったんですよね。



思想も守りたいし、家族も大事だしという。



いや、でも別に、

この映画は、この人を英雄視している映画でもなんでもないですし、

劇中ででも不器用な人だというようなニュアンスは出てきてましたので、

そこは別に、そういう観方でいいんでしょうけどね。



ただ、そこがず~っと引っかかってて、イマイチ入れなかったのが事実ですよね。



ん~、別に土下座をして生きるのは悪い事でもないですし、それこそ、

この時代の人たち皆が戦争大好きで戦争に行ってたわけではないでしょうし。


う~ん。



なんか、この人は以前に大学の講師をしていて、

その時の教え子が検事としてやって来たと。


で、その彼が、このダンナさんの書いた…

ま、言い方が適切ではないですけど反省文?みたいなのに対してですね。


これじゃ全然だめだと。


この中国との”戦争”というところは”聖戦”と書けと。



そういう事を言われて。



そして、それを聞いたダンナさんが、


「君はこの戦争を本当に聖なる戦争だなんて思っているのかい?」


…てな事を言うクダリがあるんですけど。



いや、ここにしたってね、

一見なんか凄い綺麗な、素晴らしいシーンのような感じだったんですけど。


でも、この教え子の彼にしたってですよ、

”戦争”を”聖戦”と呼ぶ事で家族を養ってるのかもしれないじゃないですか。


それこそ、自分は決してそう思ってなくても。



だから、そんな、ただの言葉の違いにそこまで拘って、

で、家族や周りには迷惑をかけて…っていう所がね。


なんか、どうしても腑に落ちない部分だったんですよね、個人的には。



…まぁ、こういうのも今の時代だからこそ言える事なのかもしれませんけどね。



ただ、もう単純な、映画


映画作品として、お話として観た場合にはそう感じてしまいましたよ、と。



いう事なんですけど。


はい。



まぁ、別に人の生き方について否定をしているわけでもないですし、

否定できるもんでもないですしね。


そこは。



ただ、ちょっと、そこを綺麗に描きすぎてる部分が気になりましたもので。



ええ、そんな事でございました。




やっぱり、作品がらか年配の方が多かったように思いましたね。



そういう方が観ると、また違った観方になるんでしょうか。


どうなんでしょうか。



私には分かろうはずもございません。


はい。




というわけでございまして、「母べえ」

3個で…!





…次回は何を観てきましょうか。


1日が「映画の日」なので、

是非そこで何か1本観てこようかと画策しておる最中なんですが。



と、それに合わせてか、1日には色々と公開されますよね。


「アメリカン・ギャングスター」でしたか。



その辺も考慮しつつ、また観賞して来ましたら書き綴ろうかと思います。



では、そんな事で。


アディオス(´・ω・`)ノシ




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コメント

こんにちは~ Surさん♪

そぉ!ほんっとに、Surさんの仰ることすごくわかります!
きれいに作られすぎてる感じは否めませんねぇコレ。
作り手側も分かってて、ただ、やっぱり吉永小百合という女優にはこれしかできないんでしょうね。
つまり小百合さんに"汚れ役"はさせられないのではないかと。
ある意味"聖域"みたいな女優さんですもんね。

それと、やはり今はなかなか映画化できる脚本がないんでしょうねぇ。
これから黒澤監督の作品がハリウッドでも日本でも映画化されると聞きましたが、良い本が無いのが実情でしょうね。

投稿: なぎさ | 2008年2月 2日 (土) 17時08分

なぎささん、
ありがとうございます~、ようこそおいでやす~_(._.)_

う~ん、ですねぇ。
ちょ~っと、綺麗に描かれてる部分ばかりで、
で、今わざわざそれを映画化する理由は…?っていうところに疑問を持っちゃいましたねぇ。
吉永小百合さんという女優さんを否定するつもりはないんですけど、
この映画には、この役にはちょっと合ってなかったのではないかと。
思いましたね、はい(´・ω・`)

>脚本
ほんと、日米問わずそうなんでしょうねぇ。
リメイクやら漫画原作やらそんなんばっかですもんねぇ。

ま、別にそれでも面白ければなんともないんですけども(´д`)

投稿: Sur | 2008年2月 3日 (日) 01時30分

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