スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ [映画]
★★★★★★☆☆☆☆
http://www.sonypictures.jp/movies/sukiyakiwesterndjango/
(スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ 公式サイト)
「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」。
観てまいりました。
んー、ちょっとぉ、これは…
期待はずれ…というほど期待もしてなかったですが…、
でも、ちょっとなぁ…やっぱり、期待はずれという事になりますかねぇ。
アイデアはねぇ、凄く面白いなぁとは思うんですけど…、
ん~、企画倒れではないんですけど、そのアイデア止まりと言いますか…(笑)
2時間、持て余しちゃったかな…という感じがしましたねぇ。
”砂塵が舞う山奥の寂れた寒村。
そこでは平清盛(佐藤浩市)率いる赤いいでたちの平家ギャングと、
源義経(伊勢谷友介)が指揮する白いいでたちの源氏ギャングが、
村に眠ると言い伝えられるお宝を巡って激しく対立していた。
そこに1人現れたのは、
テンガロンハットで葉巻をふかす流れ者の凄腕・ガンマン(伊藤英明)。
果たしてお宝を巡る源平血みどろの闘いに決着は付くのだろうか?”
「スキヤキ・ウェスタン in グラインドハウス」。
この映画、あのシリーズでこんな名前で公開しちゃっても良かったんじゃないかと、
もう、映画が始まった当初から思いました…(笑)
ちょうど、タランティーノも出演してることですしねぇ。
っていうくらい、映像的にも演出的にも良い意味でのB級感が漂ってました。
ま、もちろんそこは、それを狙っての事でしょうけどもね。
で、その冒頭から結構意外な人が出てきます。
ということもあってか、その後の展開にも否が応にも期待してしまうわけです。
が、んーー。
なんかねぇ、ちょっとストーリーの展開のテンポが遅く感じたんですよ。
こう、状況説明の時間がかなり長くて、なかなか源氏と平家の戦いに発展しない。
で、ようやくその時間が過ぎたかなっと思ったら、それでも源氏と平家は戦わない…(汗)
…で、もうぶっちゃけて言うと、
この映画では源氏と平家は直接的には戦いません(爆)
ここがまたまた、ある意味で意外でしたよね…(笑)
てっきり、源氏と平家の全面戦争中…みたいな所に、
伊藤英明さん演じるガンマンが流れ着いて…みたいな内容かと思ってたんですが、
…まぁ、おおすじではそれで間違ってないんですけど、
でも、その全面戦争がなくてですね、ようは最初から勝敗は決まってしまってると。
で、その源氏と平家のせいで荒廃してしまった村と人々を救うために、
伊藤ガンマンが戦う…という感じで。
だから、お三人ほど帰っちゃいましたよねぇ…(爆)
途中で…(爆)
うん、別にだからどうだってわけでもないんですけど、
ちょうど、自分も上記の様に思い始めたその時だったんで、
(ああ、やっぱねぇ…(´д`))っていうですね。
ただ、観客自体もあまりいなくて凄く目立ってたもんで、その光景が…(笑)
いや、もっと、ストレートに源氏VS平家でも良かったのになぁ。
う~ん。
全編英語での台詞と映像的にも凝っていてパッと見は面白いんですけど、
でもストーリー的には正直言うと結構退屈でしたよねぇ。
ちょっと、キャラの設定とかが分かりづらい部分もあったように思いましたし。
あと、これ、キャスティングも凄く豪華じゃないですか。
たぶん、そこもこの映画の売りの一つで、
(ああ、なんかこれだけの人が出てるなら観てみようかな)
…なんて人も中にはいると思うんですよ。
普段、映画をそんなに頻繁に観る人じゃなくても。
でもね、恐らくそういう人もターゲットにしてるにしては、
ちょ~~っとグロテスクな場面が多過ぎる様な気がしないでもないんですね…(笑)
グロテスク~…というより、これ、やりすぎじゃない?みたいな。
ま、タランティーノが出てる時点でその意図は分かりますけども。
でも、単純な娯楽作品というか、
笑えるアクション映画みたいなのを期待して観に来た人にとっても、
ちょっとキツイものがあったのかもしれませんねぇ。
ん~だから、そうですね。
出演陣も豪華でアイデアも面白くて視覚的にも楽しめるんですけど、
でも、それに内容が伴ってなかったかな、という。
そんな感想でしたね、はい。
でも、面白い人には面白いのかもなぁ?(´・ω・`)
どうなんだろうなぁ、
三池監督も好きで、あのタランティーノテイストも好きだー!!…っていう、
ビイケカンドクト、タダンテーノガスギダカダーー!!!
…こんな方にはおススメできるかもしれません…(笑)
というわけでございました、「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」。
★6個で!
次回!
次回は「ミス・ポター」ですかね。
しかし、前にもちょこっと言いましたけど、
なんかこう、心震わされるようなタイトルがないなぁ、というねぇ(´д`)
まぁ、こういう時期も耐えてこその映画道なのかな、とも思いますけども(´д`)
んま、そんな愚痴もごぼしつつ…、
また次回お会いしましょ(´д`)ノシ
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コメント
Surさ~ん アタシもねぇ今朝一番で観て来ましたよ~♪
感想Surさんと同じ!!!
私もなんかコレ物足りなかったです。。。
豪華な出演陣に頼りすぎっていうか・・・冒頭の所まではワクワク感で一杯だったのに段々ストーリーが進むに連れて萎えてしまいましたねぇ。
本来なら香川さんのキャラも使いようではもっと面白くなるはずだったんでしょうが、さほど感じなかったです。
とは言え、ガンさばきと刀さばきが皆さん素敵でしたね!
私も次は『ミス・ポター』かなぁ。
あ!そうそう、Surさん、『包帯クラブ』って意外と評判良かったりしてますね(笑)
地雷踏む気で観れば案外、良いのかもしれないですねぇ。
投稿: なぎさ | 2007年9月16日 (日) 16時56分
なぎささん、お越しやす~_(._.)_
観てこられましたかー!
ほんとですね~、冒頭ではワクワクしたんですけどね~。
なんか妙にストーリー面でも味を出そうとし過ぎたんですかねぇ。
うんうん、ガンさばき刀さばきは確かにお見事でした!
特に伊勢谷友介さんはカッコよかったですよねぇ。
>香川さん
そう、実はこの香川さんの役どころが一番不思議というか、
え、何…??(´・ω・`)って感じでしたよね…(笑)
なんか最初、二重人格に見えなくてこの人何してんだろ…みたいな(笑)
>「包帯クラブ」
何ですと!?Σ(゜д゜|||)
あれ面白いんですか…(笑)
そう聞いてしまうと、ちょっと気になりだしてきましたねぇ。
うーん、地雷踏みに行くかな…?(´д`)
なぎささん……骨はよろしくお願いします…(´д`)
投稿: Sur | 2007年9月16日 (日) 21時13分
Surさん、こんにちわ。遠空でコメントしたくーにゃんです。あの映画はひどかったですが、Surさんのレブーは傑作で、いまでも読んでニヤニヤしてます。
そしてわたしもジャンゴ見てきました。うーん、確かに脚本はいまいちでしたが、アクションや絵づくりは良かった。。日本人もここまで来たか、と感慨深かったのと、桃井かおりがおばちゃんなのに、すげーかっこ良かった。。。切なるものを背負っていた、というか。その分木村佳乃は、情念がこもっておらず、だめ、でしたけどね。伊勢谷もすんごくかっこよかったし、ワタシ的には評価高い映画でした。。。
そんなわたしの来週末の予定はクローズド・ノートです。。。
Surさんもクローズド・ノートで地雷踏みに行きませんか!!
そんでまた遠空のような、すばらしーレブー読みたいです!!!
投稿: くーにゃん | 2007年9月24日 (月) 12時10分
くーにゃんさん、
お久しぶりです&ありがとでやんす~!_(._.)_
うんうん、
確かに画的には凄くカッコよくなってましたよねぇ。
俳優さんたちの演技も、英語台詞には賛否両論あるでしょうが、個人的にはほぼ満足でしたし。
なだけに…!!っていう…(笑)
記事中にも書いてますけど、
だからこそ、もっと単純に両家の戦いを見たかったかなって思ってしまったんですよねぇ(´・ω・`)
でも、くーにゃんさんの様に思う人も多い作品だろうというのは、凄く分かります!
>クローズド・ノート
そうですか、踏みに行かれますか…。
なにが、くーにゃんさんをそうさせるのか…。
…いや、何も聞きますまい…(´д`)
…分かりました、
そこまで言われては仮にも映画レビューを書く者として
行かざるを得ないでしょう(´д`)
でも、
>”すばらしーレブー”
…そう言っていただけるのはとても嬉しいんですが、
それが書けるかどうかはお約束できませんけどもね…(笑)
投稿: Sur | 2007年9月24日 (月) 20時58分
Surさん、押し付けてしまったようで、なんかわがままなワタシでごめんなさい!
ちょっと反省。。。
もし!ほんとうに時間をもてあましてしまったら、、、
クローズド・ノートってことで!!
今日はわたくし「人が人を愛するというどうしようもなさ」と「サッド・バケイション」を観ましたです。。
なんか邦画ばっかですね。。
ブラックスネークモーンとかミリキタニの猫とか
洋画で観たいのもいっぱいあるんですけどね。。。
ああでも今週末はたぶん「クローズド・ノート」と「追悼のざわめき」を観にいきまーす!邦画ばかり・・・だ。。
投稿: くーにゃん | 2007年9月25日 (火) 02時02分
いえいえ、押し付けだなんて、そんな…(笑)
正直今あまり、これ観たい!と思える映画もないので、
丁度いいといえば丁度いいですし(笑)
なるほど、くーにゃんさんは邦画お好きなんですね~。
ああ、「サッド・バケイション」観たかったんだ(´・ω・`)
自分も”面白い”邦画は大好きなんですけどねぇ。
でも、中々そんな邦画ばかりが観れるわけでもなく、
「遠くの~」みたいなのにあたる事も多々あるわけで(汗)
そこのチョイスが難しいとこですね(笑)
「クローズド・ノート」。
ええ、観に行きます。
ね、最初からつまらないと決め付けていては、
どんな映画もつまらなくなってしまいますから。
心に余裕を持って、おおらかな気持ちで観に行きますよ(´д`)
(これが前フリにならないように願いたいですが)
投稿: Sur | 2007年9月25日 (火) 20時52分