Genius Party - ジーニアス・パーティー [映画]
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
http://www.genius-party.jp/ (Genius Party 公式サイト)
「Genius Party」。
池袋シネ・リーブルで観てまいりました。
創像力の制約は、ゼロ。
そして中身も、ゼロ。
はい、も、絵だけ。
です。
あ~もう、大っっ嫌いな部類の映画…アニメでしたね(´д`)
もう絵だけなんですよ。
日本を代表するアニメ?クリエーター?
いやいやいやいやっ(´д`)
「ドラゴンボール」。ねぇこれ。
「北斗の拳」。はい、きたこれ。
ああもう、「サザエさん」、「ちびまるこちゃん」…etc。
ええ、こんな中身ゼロのアニメより面白いアニメは腐るほどありますよ。
わかったって。
もう、CGとか映像が凄いのはわかったって…(;´д⊂)
ほんっとこの言葉に尽きるんですよねぇ…。
いつから日本のアニメは映像だけ凄くして、
意味のわからない…意味の無いストーリーにすればカッコイイとか、
センスが良いみたいな事になったんでしょうね…。
ぶっちゃけおもんないねん!
…いやもう、なんかすみませんね…(;´д⊂)
古き良き時代のアニメファンとしては、もうこういうのが許せないんですよ…(;´д⊂)
「トム・ソーヤの冒険」。ねぇこれ。
「アルプスの少女ハイジ」。はい、きたこれ。
「母を訪ねて三千里」、「小公女セイラ」、ぶつぶつぶつぶつ…………
…ええ~、7人のクリエイターとかいう人が、
それぞれ10~30分位の作品を創って、それをオムニバス形式で見せるという。
で、その7つというのが、
GENIUS PARTY
上海大竜
デスティック・フォー
ドアチャイム
LIMIT CYCLE
夢みるキカイ
BABY BLUE
これらの作品ですね。
ま、どれを誰が創ったかというのは、公式サイトでも見てください。(投げやり)
…で、とりあえず、1こ1こ感想を述べていきましょうかね…(´д`)
まず、最初に「GENIUS PARTY」。(写真上左)
はい、もう意味不明。
なんか鳥みたいなんがぶわーと出てきて、
なんかわけのわからんもんがなんやかんや出てきて、はい終了、みたいな。
んで、この映像でハートがいっぱい出てくるんですけど、
これがまた安易な感じするんですよねぇ…。
ハート出しとけば愛みたいなもんを表現できてるでしょ、的な…。
こういうのが嫌いなんですよ…。
もう、のっけから、この意味不明映像を10分ほどみせられて、
すこぶるゲンナリさせられた所で…、
お次の「上海大竜」。(写真下)
中国人のハナタレ少年が、それを使って絵を描くと実体化する事ができるという、
未来の地球からもたらされた”なんか棒の様な物”を使って、
”なんかようわからん敵”と戦う、というストーリーなんですが。
この物語がまた、
始まってしばらく中国語でしか会話がないのに字幕が一切ないという…。
もう、この時点で自分の苛立ち度がピークに達してしまいました…。
「お前ら客をなめとるやろ」と。
お前らのクオリティーとやらのために客を置き去りかい、と。
いや、そら普通はこう思いますよねぇ。
…ま、しかし、この部分に関しては後に出てくる未来人(?)の男が、
翻訳機を使うようになってから字幕が出るようになるという前フリで、
この点に関しては自分の少々早合点だったかな、と…(´д`)
でも、これも言うほどそんな面白い演出でもないと思うんですけどね…(笑)
で、あとはまぁ、先ほど言った敵とバトルなんかするんですが、
正直、この7つの作品の中ではそこそこ面白い方だったんですけど、
とはいえ、ここも映像的な面白さ意外では他の作品と大差ないかな、と。
最後のほうではもう、飽きてましたからね…。
とりあえず、そんな感じでした。
で、次は「デスティック・フォー」。(写真上右)
これもなんだったっけなぁ、もう。
なんか4人(匹?)のそれぞれ特殊能力を持った仲良しグループが、
死者の国みたいな?とこで暮らしてるんですかね。
で、そこへ”生きたカエル”が紛れ込んできて、
そのカエルを元の世界へ返してあげよう、みたいな話だったと思うんですが。
これもなぁ…絵だけは凄いなとは思いましたけどね…。
別にそれ以外で特に印象にのこるわけでもなく…。
というか、これなんてもう、映像ありきであとから話を取ってつけたみたいな。
そんな印象すらあるんですよね。
練りに練ったストーリーで、
そのストーリーを表現するにはどうしてもこの映像じゃないとだめだ!
…的なものでは、絶対ないと思うんですよ…(笑)
ストーリー自体は別に、小学生でも思いつきそうなストーリーですからね。
実際、自分が小学生時分に”絵本を作りましょう”みたいな時間に作った、
「スプーンちゃんとフォークちゃん」の方が
よっぽど大冒険スペクタクルロマンファンタジーでしたし。
お次が、「ドアチャイム」。(写真上左)
これは~、ちょっと期待しましたねぇ~。
やーーっと、まともなストーリーのあるアニメが観れそうだと。
どんな話かと言いますと、
この高校生が、ある日突然”もう一人の自分”の存在に気づかされる事になる、と。
家へ帰っても既にそこには”自分”がいて、家族にも”本当の自分”の姿は見えない。
友達の家へ行ってもそうなんですね、同じ事が起きる、と。
これは一体なんなんだ…!?と。
ほうほうほう!
ま、別にそんな面白くないけど(爆)ほうほう、続きどうなんのよ、これ…!?
……………
……………
……………
オチなしかい!_○/\_
さて、お次は、「LIMIT CYCLE」…。(写真下)
これがもう、なんでしょう。
いわゆる、自分的な嫌いなアニメ像をまさに具現化してくれたかのような。
まさに、もう、最っっ悪ですよね…(笑)
この画像に出てる男が、とにかく意味不明の哲学的な…
というか、ただの単語の羅列にしか聞こえないんですけど。
それを、これも意味の分からん幾何学模様やらなんやらの映像にのせて喋る。
ただ、これだけでの20分~30分でありました…。
これがカッコイイんですかね、
これを創った人の中じゃ…?(汗)
「本年度の”代○木アニメーション学院”の卒業生さんの中の、
最優秀作品です!」
こんなんですよ、もう…(笑)
苛立ちを通り越して寒気すらしましたね…。
いや…、今時これはないわぁ…(;´д⊂)
というか、逆にこれは客を苛立たせる方向でのアニメを狙ってるのかな?と。
最後の方にはそんな思いすら沸いて来ました。
だって、そのくらい、
意味ない、カッコよくない、オモンない
の3拍子が揃ってたんですもん。
そうだとしたら、凄い作品ですね、これは。
もう、本気で寝ようかなと、映画観てて初めて思いましたから…(爆)
で、次の6つ目の作品が「夢みるキカイ」。(写真上右)
はい、もうぶっちゃけ全然内容覚えてないです(爆)
前の「LIMIT CYCLE(笑)」の後遺症で眠気全開で(爆)
…ま、これも例にもれず覚えておくような内容はなかったかと思います。
そしてラスト。「BABY BLUE」。
これが、この7つの作品の中ではラストを飾るだけあって一番良かったというか、
唯一まともにアニメとして観れたかなっていう。
まぁ、それまでがひどすぎたとも言えなくも無いんですが。
もう、この映画「Genius Party」じゃなくて「BABY BLUE」でいいよ(´д`)
ストーリーの方はというと、
この二人の幼馴染(?)の高校生ショウとハヅキだったかな?
その二人の”別れ”に焦点をあてた作品なんですけども。
で、声を担当してるのがヤギラ君とリンコ・キクチさんなんですが、
この二人の声に関しては全然問題なかったというか、
逆にヤギラ君なんかは上手い方なんじゃないかなってくらいの感じでしたね。
またいずれ、宮崎アニメなんかでもお目にかかる日がくるかもしれません(笑)
で、”切ない別れ”をテーマにしたこの「BABY BLUE」、
やっぱ良いなって思ったのはラストシーンですねぇ。
”遠くへ引っ越す事になったショウを乗せた電車を見送るハヅキ”
というシーンなんですけども、そこの演出が凄く良かったんです。
なんていう技法なのかは知らないですけど、
スローモーションがかかった感じと、テブレ感みたいなものも合わさって、
”別れの切なさ”を表現するには持ってこいの演出だったんではないかと。
やっぱ、あんなもんでいいんですよ。
CGやら映像的な凄さなんて、ピンポイントで使えば。
それをねぇ…
何を勘違いしたのか「LIMIT CYCLE(笑)」ではもう…。
って言ったって、この「BABY BLUE」にしたってですよ、
この中では良かったって位のもんですから、別にそれほど印象に残った訳でもなく…。
この「Genius Party」という映画全体を通して見ると、
”見る所”はたくさんあったのかもしれないけど”感じる所”は全くない。
そんな印象しかありませんでしたね。
まぁ、人の評価なんて他人が口を出すものじゃないんですけど、
これを”面白い!!”なんて思いながら観る人なんているのかな…?
…ってな事もちょっと思ってしまいましたけども…(´・ω・`)
というわけで、「Genius Party」。★1個で!
…そういえば、帰ってきてから知ったんですけど、
舞台挨拶にヤギラ君とリンコ・キクチさんも来てたみたいですねぇ。
うーん、この二人が来ると知ってたらその回にしたのに…(´・ω・`)
是非、初芸能人の顔を拝みたかった…(´・ω・`)
前に舞台挨拶の情報見たときは、矢部某(カラテカ)しか載ってなかったぞ(´д`)
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コメント
いやぁ~、Surさん、ぜーひ見てみたいっす!!!
>「スプーンちゃんとフォークちゃん」
それにしても、こちらはかなりな作品だったようですねぇ。
分かる気がします。
最近のアニメって、付いていけないものが多いです。
そうですよねぇ~、Surさん仰るように、ストーリーが意味不明では、どこをどう感じたらいいのやら。
それでもこの「感じる所」が全くない映画のレビューをここまで愉快に書き上げるって素晴らしいです!!!(いや、ほんとに♪)
投稿: なぎさ | 2007年7月 8日 (日) 17時06分
なぎささん…
毎度毎度この上なく嬉しいお言葉をいただき、感無量でございます(´;ω;`)ほんと、励みになります(´;ω;`)
なぎささんのブログも拝見させてもらってますが、凄くチョイスが渋くて自分の知らない映画をレヴューされてるので、単純に、(おお、これ観てみたいなぁ)なんて毎回思いながら読ませてもらってますよ!
…しかし、最近DVDまで観る時間がちょっとないのが実情なんですが…(汗)
いやでも、本当にありがとうございます!_(._.)_
で、この映画に関してはもう言いたい事は概ね書いたんですが、
やっぱりなんか向うべき方向が違ってきてるのかな、という気がしてしまいますね。
>「スプーンちゃんとフォークちゃん」
ジャンル的にはラブサスペンスコメディなんですけども、
時はさかのぼること紀元前…ごにょごにょ…ごにょごにょ…
投稿: Sur | 2007年7月 8日 (日) 21時20分