ラストラブ [映画]
★★★★★☆☆☆☆☆
http://www.lastlove.jp/ (ラストラブ 公式サイト)
コンベンヷ。
タムダマタカズデス。
…もちろんウソです。ビックリさせてスミマセン。
当ブログのマネジャーSurでございます、どうもこんばんは_(._.)_
「ラストラブ」。
観てまいりました。
あの~、これは、一周しましたね。
面白さが。
正直言うと、本来★0となるところまで追い詰められた作品だったんですが、
それを通り越して逆の意味での面白さを見出せてしまったという。
そんな、マサカズ・タムラ、
”14年ぶり”のスクリーン復帰作品となる「ラストラブ」だったんですが。
まず、これなんて言うんだろ、作品の全体を通した雰囲気がですね、
最近もまだやってるのかどうか知りませんが、
学生時分に見た夏休みとか春休みの時期にテレビでやってる
「人権問題・差別」などの問題を扱ったテレビドラマ。
凄くそれに近い雰囲気があるんですよ…(笑)
安っぽいと言いますか…。
もっとわかりやすく言うと、教習所とかで見せられるビデオのドラマ。
あんな感じです。
なので、最初は↑こんなラブストーリーかと思わせておいて、
後々”人権・差別問題”の話題へとシフトしていっても全く違和感なく観れそうな(爆)
ほんと、そんな感じなんですね。
演出が変なのか、セリフ回しが変なのか…なんなんだろうな、これは…(´д`)
絶対この監督さん、そっち畑の人で、
これが映画初監督作品に違いない…なんて思いながら観てたんですが、
どうやらテレビドラマなんかも数多く手がてる方のようで。
う~ん、その中に”人権問題”のドラマもあったのかなぁ。(いやいや)
とにかく、そのおかげで映画開始まもなく悟ってしまう事になります。
(あ……なるほど、こっち系ね)…と。
そして、もう一つ特筆すべきなのが、やはりこの人。
マサカズ・タムラ。
マサカズ・タムラ オンステージ。
「本日はマサカズ・タムラ オンステージにご来場頂き、
誠にありがとうございます。」
こんなアナウンスが流れるかと思ったほどです。
も、LIVEですね、LIVE。
そのっくらい”やりたい放題”の、”ワールド全開”演技を魅せてくれてました…(笑)
「なぁ…」(伊藤美咲さんへ声をかけるマサカズ)
「え、何?」(その声へ応じる美咲さん)
「……ンッフッフッフ、ンフフフフフ、フハゥッハッハッハ」(含み笑い)
「え……どうしたの……?(困)」(素で困惑する美咲さん)
いや、そらそうなるわな……(笑)
「オデタチガデアッタトキハ、サイショキビガオデノコトヲゴビオトコ……」(消えていく声)
このマサカズさんと伊藤美咲さんの”最初に出会う”というシーンでも、
県庁で働く美咲さんがゴミの収集(美咲さんはカラスの調査)に来たと。
そこへ、分別してないゴミを出しにきたマサカズさん。
当然、美咲さんは注意しますが、
時間がないからとか今日だけ持ってってくれとかダダをこねるマサカズ。
しかし、それでも突っぱねる美咲さんに対してマサカズは…
「いや、でも、昔は全部ごちゃ混ぜだったぜ!?」
ここも思わず吹いてしまいましたねぇ。
だったぜ?ってあなた…(笑)
で、このシーンに限らず、
終始マサカズさんの喋り方がなんか妙に江戸っ子口調なんですよね…(笑)
「オレは……~~してねぇよ」みたいな。
ここも脚本の段階からこうなってるのか、
マサカズさんの素が出ちゃってるのかわかりませんが、ちょっと面白かったです。
さらに、もう一つおまけにユンソナさんも出てたんですねぇ~。
この人がまた……というか、
こんなところにユンソナさんをキャスティングする方が悪いと思うんですが、
もう、ものっすごいカタコトなんですね。
妻の死によってサックスを吹くのをやめてしまったマサカズさんに再起を促す…
という結構重要な役回りなんですが、そのシーンでも、
シリアスに話せば話すほどそのカタコトの喋り方が可笑しくて可笑しくて…(;´д⊂)
もう、絶対これはわざとやな、と。
笑かそうとしてるとしか考えられんな、と。
いや、そうとしか思えませんて、あんなん…(;´д⊂)
まぁ、伊藤美咲さんはどうしようもないですよ。
マサカズ・タムラのPVみたいなもんですから。
よく熱演してた……というか頑張って付き合ってたなと(爆)
ちょっとお気の毒な気もしてこないでもなかったんですが…。
で、これを観てて途中から気づいたんですけど、
この映画を観てる感覚、なんか最近味わったような気がするなぁ、と。
「大日本人」ですね。
そう、ぶっちゃけ映画自体はつまらないんだけど、
ところどころクスクスっと笑ってしまう。キャラクターは面白い。
そう、今回の田村正和さん、
この”大佐藤大”にもヒケをとらないキャラクターの濃さがあったんではないかと。
そんな風に個人的には思ってしまいました。
なんか真剣に見ようとすればするほど、コントにしか見えなくなってくるんですね…。
そんなシュールさ漂う「ラストラブ」なんですけども、
結論を言ってしまえば、このテレビドラマ(しかも教育用)演出では
田村さんの芝居が浮きすぎ。
こういう事ですね。
またこれ、違う監督が撮るなりして、
もっと映画映画した演出とか雰囲気作りがなされてれば
普通に観れたのかもしれませんけど、現状では笑えるとこ探すしかないぞと…。
で、そういう見方すればちょっと面白かったぞ、と…。
そんな風にしか観れない、いやさ、観るしかない。
そういう作品でした、この映画は。
あ、そうそう、一応ストーリーはこんな感じです。(おそっ)
”家族を顧みることなく、
NYでジャズ一筋に生きていたサックスプレイヤー阿川明(田村正和)。
妻の死をきっかけに今までの生活を捨て、
一人娘と共に日本に戻りひっそりと暮らしていたが、
ふとしたことで県庁に勤める若い女性結(伊東美咲)と出会う。
やがて、親と子ほどの年齢差のある2人は恋に落ちる。
男はこの出会いによって1度は諦めたサックスへの情熱を取り戻し、
再び舞台へ立とうとするが……”
というわけで、「ラストラブ」。★(黒星)5個で!
まぁ、今回は貯まってたポイントでタダで観れたから良かったものの…
正直、”田村正和さんファン”の方へもあまりおススメしたくない…。
そんな内容でございましたとさ…(´・ω・`)
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コメント
なんでぇ~、なんどぅぇ~、Surさんのレビューてこんなに面白いのん!!!
も、ごっつい笑ってしまいました!
マサカズ・タムラのセリフを読んだだけで目に浮かんできましたもん。
いや、も、Surさんのレビューで充分、鑑賞した気になりましたネェ。
そう言えば主演のお二人、宣伝にアチコチの番組出ておられましたけど、伊藤美咲がマサカズさんにメッチャ気ぃ使ってたのが、しがない視聴者の私にまで伝わってきましたからねぇ。
お気の毒のような感じがしました。
投稿: なぎさ | 2007年6月23日 (土) 11時10分
なぎささんありがとうですー。
いや、ほんとになぎささんのコメント、毎回毎回嬉しいです(´;ω;`)書いてよかったなぁ、と…(笑)
ほぉ~、珍しくマサカズさん色んな番組出てたんですねぇ、それは見たかった!気の使いようは映画の雰囲気からして、なんとなくわかりますけどね…(笑)
まぁ、個人的には違った意味で中々面白く見れたんですけど、人には全くおススメする気にはなれないのが悲しいやらなんやら…。また、DVDが出た時にでも気が向いたら見てみて下さい…(笑)
もちろん”コント”として。
投稿: Sur | 2007年6月23日 (土) 21時15分
ご存知かどうか。。これは、『NY恋物語』(1989)の続編ともいえる作品です。監督の藤田さんと田村さんがバブル当時むりやりNYロケを敢行し、田村さんなんてセントラルパークを一望できるホテルに泊まってロケして、その当時を懐かしむ形で作ってしまったのです!また『NY恋物語』での人物『田島』が田村さんの役者人生の中で大変お気に入りで、『NY。。。』は鎌田さんの脚本で大変上出来だったのですが、こっちはすべった(脚本、ムリでしょー)。どーしてもまだ銀幕に出られる時期に、NYで田島ジュニア的な話を撮りたかった、藤田さんと田村さんの、執念とエゴと(かつてを懐かしむ)ノスタルジーで存在を許してしまった作品です。あ、ちなみに私はNY在住コーデイネーターで、事情知ってるんです。
投稿: りさぽん | 2014年3月 3日 (月) 03時27分