プレステージ [映画]
★★★★★★★★☆☆
http://prestige.gyao.jp/ (プレステージ 公式サイト)
「プレステージ」。
こちらも結構面白うございましたよ。
しかし、うーん。
全体の印象としては、
サスペンス物としてよく出来た内容かなぁという所なんですが、
いかんせん、ラストのオチg……
”この映画の結末は決して誰にも言わないでください”
by クリストファー・ノーラン監督
おっと、冒頭からこんな風に念を押されてたんだった(´д`)
とはいえ、念を押されると言いたくなるのが人というものでして(´д`)フフフ
というわけで、今回はちょっとネタばれ気味になってしまいますので…
※ ここからネタばれ注意 ※
”19世紀末のロンドン。
2人の天才マジシャン、ロバート・アンジャー(左)とアルフレッド・ボーデン(右)。
ある日、アンジャーの妻が脱出マジックの失敗で帰らぬ人に。
トリック中にほどけるはずだった縄を結んだのはボーデンだった。
アンジャーは妻を死に導いたボーデンに復讐を誓い、
ボーデンもまた、執拗に自分を追い詰めるアンジャーに憎しみを募らせていく。
やがてボーデンは、舞台でアンジャーの壮絶な死を目の当たりにする。
翌日アンジャー殺しの犯人として逮捕されたボーデンは冤罪を主張するが、
全く聞き入れてもらえない。
ボーデンはそこに恐るべきトリックを感じとる。
これは、アンジャーが仕掛けた”人生最大のイリュージョン”なのではないか―。”
こんな感じで、 冒頭でいきなりアンジャーが死ぬシーンから始まって、
それから徐々に物語の背景的なもの、二人の確執、
そして、ボーデンによる”アンジャー殺害”に至る経緯が描かれていくという流れです。
でも、この展開の仕方が自分的には結構困りました…(汗)
そもそも、この映画を観ようと思ったきっかけは、
予告編でデビッド・ボウイが出てるのを見て、
(お、デビッド・ボウイ、好きなのよねぇ)と思って観ただけだったりするので、
正直、どんな内容の映画かほとんど知りませんでしたし、
まぁ、マジックをネタにした物語だというくらいの認識ですかね。
で、この↑の主演の二人の俳優さんもよく知らなかったりして、
どの人物が重要人物で、誰目線で進行してるのかとか、
物語を把握するのに結構な時間がかかってしまいました…(汗)
ま、でも、これだけなら自業自得で済む話なんですが、
それに加えてですね、水曜に観にいったのでレディースデーだったんですね。
となると、当然女性が多く来場してくるわけなんですけども、
結構お年を召したおば様とか、そこそこお年を召したおば様とか。
で、たぶん映画が始まって30~40分くらいまでですかね?
そのおば様がモノッ凄い、
スーパーの袋ガサガサしてお菓子バリバリ食べるんですよ。
ま、ちょっと離れた場所から音がしてたので、実際には見てないんですが、
まあ~~、たぶんおばはn………おば様でしょう。
とにかく、この音がうるさーてうるさーて…(笑)
も、どれだけ、この映画の中のマジシャン二人に、
(頼むから、このおばちゃんをイリュージョンしてくれ!)と願った事か…。
もう、シニアレディースデーとか作りましょうか。
その日は全作品500円…いや、もう300円でいいんじゃないですかね。
そして、劇場でわめこうが歌おうがお菓子食おうが何してもオッケー。
こうすれば、そういうおば様達はワッサーとその日に押し寄せるでしょう。
そのかわり、5番シアターのみでの隔離…サービスということで。
いかがなものでしょう、この選民思想。
いや、でも、もう上映中は食べ物禁止とかでいいじゃない…( iдi )
お菓子なんて終わってから家でいくらでも食べればいいじゃない…( iдi )
…と、思ってしまった、そんなウェンズデーなんですけども。
ま、とりあえず、おば様達の話は置いといてですね。
二人のマジシャン・アンジャーとボーデンの、
妻を”殺された”事への復讐、そしてその復讐への報復。
マジシャンとしての名声、名誉への執着。
さらに、どちらがより優れたマジシャンであるかというライバル心。
この二人の思惑がどんどんエスカレートしていき、
やがて、”アンジャーの死”へと繋がっていく、と。
デビッド・ボウイ、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン…等々
これらの人物も絡んでの”マジック対決”!…というほどマジックシーンなかったかも(笑)
そんなラストに至るまでの魅せ方というか、
盛り上げ方は凄く見応えあったと思うんですね。
しかし、そこで最初に言いました、肝心のラストのオチが…。
うーん、ちょっと弱かったかなぁ~、と。
あ、…ああ、うん、そうなの……(;´д`)みたいな。
ようは、簡単に言ってしまうと、
マジックの時二人がどうやって”瞬間移動”をしているか、
というネタバラシなんですね。
ボーデンの方はというと、
いつもは変装しファロンと呼ばれるマネージャー?的な人物と双子だった。
一方のアンジャーはというと、テスラ博士(デビッド・ボウイ)が開発した、
自分のコピーが作れ、尚且つそのコピーは少し離れた場所に現れるマシンによって、
瞬間移動しているかのように見せていたと。
そんなオチなんですけども。
うーん、これがねぇ。
なんか凄く、「ラストの展開はどうなるの!?」
みたいな煽り方と持って行き方のストーリーだっただけに、
ちょっと別の意味でビックリしたオチでしたねぇ。
というか、どちらもある程度は、
それまでの物語を見てれば予想ついちゃう内容なんですよね…(笑)
ボーデンの方でも、明らかにファロンの描き方が怪しいと言うか、
それまでの出てきても数秒のカットしかない登場シーンの時点で、
双子…か、もしくは顔がウリフタツのそっくりさんかなにかだと思ってましたし。
なのでオチとしては、そう思わせておいて実は…!みたいな、
何か別の真実があるのかと期待してしまったんですが、そういうわけでもなく…。
アンジャーの方でも、
もう、”このマシンがどういうものか”という説明は事前にありましたので、
でも、実はあの帽子もネコもテスラ博士が実験が成功したかのように見せる為に
用意したもので、実際にはマシンは未完成のままだった…。
そこでアンジャーが考え付いた人生をかけたイリュージョンとは…!
みたいな事をこちらも期待してたんですが、マシンはしっかり完成してましたし…。
あと、ここだけ急にSFチックになってしまったのもなんだかなぁ、と。
これだけマジックを前面に出してるんだから、
それに伴ったオチを期待してたというのが正直なところなんですけどねぇ。
絶対、ルート(アンジャーのそっくりさん)とか絡んでくると思ったんだけどなぁ。
というか…ルートって一体どうなったんだろ…(;´д`)
ちなみにですね。
一度、物語り途中でマシンが完成してアンジャーが試しに使ってみる、
すると、アンジャーが消えたかのような描写があって実験は成功!?
というシーンがあって。
で、ラストシーンでのその時の回想では、その続きの場面が描かれていて、
消えたかのように見えていたけど実は何事もなくアンジャーはそこにいた。
困惑したような表情のアンジャー。
で、そこで、
(お、やっぱりマシンは失敗だったのか!フフフ、来た来た!)っと、
自分の予想が当たったと思った瞬間、目の前にアンジャーの複製が立っていて、
(やっぱ、いるんかい!!)
と思わず心の中で突っ込んでしまったという、そんな個人的なエピソードもあります。
まぁ、そんな感じでですね。
少しオチ自体は物足りなく感じてしまいましたが、
そこまでの部分では結構のめり込んで観ていたのも事実ですので、
評価の方は高めになっております。
というわけで、「プレステージ」。★8個で!
これがまた、オチまでバッチーン!とキマッってたら
★10個にしてもよかったくらいに好きな作品ではあったんですけどね(´・ω・`)
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コメント
Surさん こんばんは~☆
早速ですが「シニアレディースデイ」大賛成です!!!
「レジ袋おば様」の類はぜ~ひ隔離しておきたいものですねぇ。
洋画でもこの種のおば様がいましたか!
私は邦画と、特に韓国映画でマナーの悪いおば様と遭遇します。
映画館にも「探知機」を導入してもらって、もしレジ袋を持っていたら「ビーーーッ」と鳴るようにしてもらいたいものです。
いやぁ、Surさんのこの部分でかなり笑わせていただいたのですが・・・
この映画は拍子抜けでしたね。
「んな、あほなぁ」みたいなトリックにイスから落ちそうになりました。
投稿: なぎさ | 2007年6月16日 (土) 22時09分
なぎささん、こんばんはー。
ありがとうございます_(._.)_
早速「SLD」(もう略してみる)への賛同者が得られて嬉しいです。
邦画、韓国映画かぁ。多そうですねぇ…(笑)
って、そのご様子だと、なぎささんも結構大変な目にあってるみたいで…(汗)いや、ほんと狭い劇場だったんでなおさらなんですけど、凄い音出してましたからね…。なんかの効果音担当なのかと思うほど。
「探知機」いいですね(笑)そちらの方も是非検討していただきたいもんです、ほんと。
しかしまぁ…「隔離」「探知機」。そろそろ怒られそうな気がしてきました…(爆)
この映画のオチはやっぱり軒並み不評みたいですね~。それまでがよかっただけに、ちょっと残念でしたね(;´д⊂)他にオチなかったのかな…と。
投稿: Sur | 2007年6月17日 (日) 07時10分