大日本人 [映画]
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
http://www.dainipponjin.com/ (大日本人 公式サイト)
「大日本人」。
観てきました!!
おーーもしろくなかったーーーっ…(笑)
いやぁ、まーさかまさか…。
構想5年、制作費10億円、撮影期間1年!
これらの膨大な労力をかけたコントですね、コント…。
しかも、今までの松本人志作品からしてもなんら目新しいことのない…。
というか、前にどっかで限定配信されてた「ザッサー」というコントも見ましたけど、
あれもほとんど面白く感じなかったしなぁ……。
こんな事思いたくないけど…ついにあの人の才能も枯れたのかな…??(;´д⊂)
いやぁ…もうとにかく、
これでほんとに満足してるのか?と疑問にすら思ってしまいました…。
確かに、全く笑える箇所がなかったわけじゃないんですけど、
それでもクスクスかニヤっとするのが限度なくらいですし、
しかも、それにしたって小ネタか前にどっかで見たような物ばかりだったし…。
仮に、製作費云々は除き、「ごっつええ感じスペシャル」とかでこの作品を観たなら、
(ああ、さすが松本人志だな)と思ったでしょうし、
「VISUALBUM」の中の一作品なら(この人天才だな)と思い続けたかもしれません。
でも、これ映画。2時間。
もう、全くもって2時間の鑑賞に堪えうる内容じゃないですね…。
とにかく、何が一番の元凶(だと思う)かと言うと、
あの”ドキュメンタリー”的な撮り方。”インタビュー”。
これが全てを台無しにしてると思うんですね。
ま、単純に言うとストーリー性が0になるおかげで、もう開始30分で飽きる。
本当に開始15分くらいでゾッとしましたね…、
(え…まさか、2時間ずっとこの調子…?)って…(笑)
そして、1時間くらい経った頃には、
(もう、これ、ウンザリなんですけど…)とさえ思いました、本気で…。
単純にですね。
構成がどうかとか言う前にですよ。
あんな誰かも知らん、顔も分からん人間の声を映画の半分以上聞かされるのって、
苦痛以外の何物でもないわけなんですよ。
んで、何一つ面白くもないインタビューを…。
このインタビューが、ほんとうっとうしかったと言うかなんというか…(笑)
で、これがなんで面白くない(個人的に)かと言うとですね…、
全てを肯定してしまってるからなんですね。
”大日本人”という存在を認めてしまっていると。
”ツッコミ”になっていないんじゃないかと。
まぁ、本来そういう意図でこういう形の撮り方…
松本さんへの雑誌のインタビューなんかでも読みましたけど、
”無い物を有るように見せるのが好きだ”という事で、よりリアルにするために、
この”インタビュー”という形がとられているんでしょうけど、
これが全くの逆効果になってるんじゃないかと思うんです。
だって、”大佐藤”がですよ、
どんな突拍子もないことを言おうがなんらリアクションする事無く、
只々”大日本人が存在する証明”をするだけのインタビューを2時間見ても、
面白いわけないじゃないですか…。
なんら”否定されない世界”をインタビュアーが作ってしまってるんですから。
分かりやすい話でいうと「VISUALBUM」の”システムキッチン”。
あれなんかの不動産屋と今回の大佐藤がキャラ的にも近いと思うんですけど、
あそこでのやりとりがなぜ面白いかと言えばですね、
さも”無い物を有る様に語る”不動産屋と、それを否定する(ツッコム)客(浜田さん)。
この構図だからこそ面白いんだと思うんですね。
で、これを今回の「大日本人に」置き換えると、
別にインタビュアーがツッコメばいいとか言ってるんじゃなくて、
本来ならそのツッコム役目をするのが映画を観てる観客。自分ら。
こうだと思うんです。
例えば、インタビューという形を失くす、あるいは冒頭だけにするとかにして、
大佐藤の日常~仕事(獣退治)が入る~発電所に行く~変身の儀式…
と、そこで、(なんでそんな儀式やねん…(笑))とか。
まぁ、これ以前にでもツッコミたくなるような要素はいっぱいありましたけど(笑)
とにかく、こんな風な流れで観られれば十分面白い作品だったと思うんです。
それが、実際には全編通してインタビューという形で全てを言葉で説明してしまって、
「……こんな感じで変身するんです。」←大佐藤
「はぁ、そうなんですか」←インタビュアー
で、こうなると映画を観てる自分たちとしては…
「・・・・・・・・。」
もう、ただ観てるしかないんですよね。
これが一番の…あくまで個人的にですが、
この映画をつまらなく感じさせた部分じゃないかと思うんです。
…とまぁ、こんな風にですね、
”笑いのプロ”が創った映画に物申すのもオコガマシイ話なんですけども、
ただ、率直に映画を観た感想としてはこのように思ってしまいました。
あと、うーん、良かったとことか、
もっと言いたい事とかももうちょっとあったような気はするんですが…、
とりあえず、この辺でやめておきます…(;´д⊂)
というわけで、今回はショックが大きかったので★0で…!
これ、一般的にはどうなんだろうな…。
結構ウケ良かったりして…(爆)
で、またこれ、
昨日はハシゴ作品なんて言ってしまいましたが、
「そのときは彼によろしく」。(こっちをプッシュ)
こちらがまた意外に(?)面白かったので、
近いうちにこの映画についても書きたいなと思います_(._.)_
いやぁしかし、まぁ…なんだかな…。
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