実際に起こった2つの事件を基に作られた2作品。
とりあえず、どちらも星4つという事にしておきましょう。
まぁ、こういった内容の映画を採点するというのは、
ちょっと気が引けるというか、評価しにくい部分もあるんですが…。
ひとまず、実際に起こったという部分は置いといて、
単純な映画として見た場合の評価という事で_(._.)_
ん~、今回はどうしてもちょっとネタばれ気味になってしまいますか。
もう、”○○という事件が基にされています”と書いてしまうだけで、
ほとんどラストまでのネタばれになってしまいますからね…(笑)
まぁ、極力必要以上のことは書かないように心がけますが_(._.)_
というわけで……
まずは「モンスター」。
”実在した元娼婦の連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの生涯を映画化。
娼婦のアイリーン(シャーリーズ・セロン)はバーでセルビーという少女と出会う。
アイリーンの荒んだ様子にも関わらずセルビーは彼女のことが好きなり、
やがて彼女たちは愛し合うようになる。
二人の生活のためにアイリーンは合法的な収入源を得ようとするが、
社会に受け入れられないことに絶望した彼女は……”
(モンスター Wikipediaより一部引用)
公開当時のテレビでも見てたんですが、
シャーリーズ・セロンが凄いことになってます…Σ(゜д゜lll)
他の映画で見ていた彼女とは、ほんとまるで別人ですね…。
いくら役になりきる為とはいえ、自分をここまで醜くできるとは…
いやはやなんとも凄いもんです。
実際に映画を見るまでは「モンスター」というタイトルから、
もっとこう、残忍で凶悪で冷血な殺人犯の話をイメージしていたんですが、
あまりそういう風には描かれていなくてですね。
まぁ、連続殺人犯ですから非道なのは非道で間違いないんですが、
どちらかというと、アイリーンがいかにして”モンスター”になっていったか。
そちらの方がメインに描かれていました。
”モンスター”と呼ばれた彼女にも夢見た人生があって、
もとはただの弱い一人の人間なんですよ、と。
違った見方をすれば、そういった経緯のあるアイリーンを
擁護している内容とも見れるかもしれませんね。
まぁ、同情…というか多少生い立ちなどは気の毒だなとは思うんですが、
可愛そうとかなんとかより、このグダグダ具合と言いますか…。
これがあまり見ていて気分のいいものではないですね…(;´д⊂)
幼いころに”歯車”が狂って、ドンドン悪い方へ悪い方へ行ってしまって、
挙句の果てにセルビーと出合った事で”歯車”自体が崩れ落ちて、
そのまま人生のどん底まで真っ逆さま…。
でも、アイリーンにとってはセルビーとの出会いで得た時間こそが、
彼女の人生の中で唯一、人を愛して自らも愛された最も幸せな時間だったという、
なんとも皮肉な運命…。
う~ん、ねぇ…(;´д⊂)
まぁ、あれですよ。
こういった内容の映画は変に、
何かメッセージがあるんじゃないかと勘ぐったり、意味を見出そうとしたりせずに、
ただ”こういう人生を送った人がいた”という事実だけを見ればいいんじゃないか、と。
小生は思うわけであります_(._.)_
だって、そう思う他にどうなるもんでもないですからね、ぶっちゃけ。
「ユナイテッド93」。
”アメリカ同時多発テロでハイジャックされた4機のうち、
唯一目標に達しなかったユナイテッド航空93便の離陸から墜落までの様子を、
残された資料や証言などにより可能な限り再現、製作された
ドキュメンタリードラマである。
出演者は無名俳優が中心に選ばれた。また、リアリティを追求するために、
パイロットや客室乗務員役にはその職業の経験者を起用。
また、空港との無線等には事件当時の実際の音声が一部使用されている。”
(ユナイテッド93 Wikipediaより一部引用)
ご存知”9・11”の世界貿易センタービル爆破事件を扱った映画。
↑の説明どおり、この映画にいわゆる”主役”という人はいなくて、
管制塔や軍施設とか航空センター?というんですかね、
そういった関係施設とユナイテッド航空93便内の場面が目まぐるしく転換され、
あの日に起こった出来事を只々忠実に再現したという内容になってます。
特に序盤なんかは、ほんと場面がポンポン変わって、
ハイジャックされた機名とか地名などが連呼されるだけみたいな感じですので、
ちょっと気を抜いて見てるとチンプンカンプンになりそうな気もします…(笑)
でも、その演出のお陰で、あの日の関係者・乗客・乗員の様子、
前代未聞なテロに対する混乱・恐怖感などが上手く表現できてたんじゃないかと。
そして、またそれらと同じように、
実際にテロを起こした実行犯の様子なんかも克明に描かれていました。
この辺は、DVDにも収録されている”遺族へのインタビュー”でも語られていた通り、
遺族への配慮・希望もあってヘタな誇張はせずに、
ただ”9・11”に起こった出来事だけを記録した映画という位置づけですかね。
まぁ、映画を見ただけで全てわかったような事を言うのも嘘くさいので…(笑)
あえてこの事件に関する感想を書く事はしませんけど、
どうしても気になるのが、この事件で被害にあった方の遺族の方の意見…
だけじゃなくてですね。
実際にこの事件を起こした犯人の遺族の方はどう思ってるのか。
こんな事言うのも不謹慎なんですが、単純にその辺りにも興味が出ました。
まぁ、中々そういったことが表に出ることはないでしょうけど。
やっぱり、戦時中の日本のように、
「御国(神)のためによくやった…!」というような考えなのか。
それとも、戦時中の日本でも多くの人の本音だったんじゃないかと思う、
「そんなものの為に死ぬより、生きていてほしかった…」というような想いなのか。
この辺りがどういった心境なのかな、と。
そもそも、この人たちの崇める神というものも、
一体何を説いているのかが疑問に思うんですけどね、いっつも。
例えが悪いかもしれませんが、
昔あった「スプリガン」という映画のキャッチコピーで、
”戦って、死ね”というのがあったんですが、そんな感じの事なのかなぁ。
それとも、どこぞの神様のように”人類皆兄弟”みたいな事なのか。
でも、後者だと明らかに矛盾した行為ですからね、テロなんて。
まぁ、調べればすぐわかりそうなものなんですけど、
敢えてそうしないのが、このゆとり世代のちょっと前の世代という(´д`)
ん~、まぁ根深い物があるのかもしれませんが。
で、”遺族の想い”という話に戻しますけども、
なんか自分の中だけのイメージなのかもしれませんが、
アメリカだけが妙に”家族・友人・恋人”の為に戦っているみたいな感じで、
いわゆる中東の人たちは”神の名”のもとに戦うみたいな構図のような気が、
テレビとかからの情報じゃしてしまうんですよね。
でもやっぱり、それはちょっと違うんじゃないのかなぁなんて思ってるんですが。
別にアメリカに侵略されるのを恐れてとか、
最近だと自分の国の大統領が捕まるのが腹立たしいからとか、
まして、神の名が汚されるからとかいう理由でもなくて、
自分の”家族・友人・恋人”を殺された事に腹を立てているんですよねぇ、
この人たちも。
別にどっちが先だ、後だとかじゃなくて。
その辺りをもっとこう理解しあえば、
こんな事で命を失くす人もいなくなるんじゃないかと思ったりするんですが…
やっぱり、そんなのは甘い考えなんでしょうかね(´д`)
しかし、自分の考えが甘かろうが辛かろうが、
もちろん無差別テロなんてものはやるべき物じゃぁないですよね。
…まぁ、何が言いたいかと言いますと、
その辺を決定的に理解してなさそうなブッシュが死ねb…おmjwうわなにをするFBIぐぉdヴ
ということで本日はこの辺で。
アデュー(´・ω・`)ノシ
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